4月6日(金)東京オペラシティで、そして8日(日)は大阪のいずみホールで、
バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)のマタイ受難曲公演に参加してきました。
私が留学していたオランダには、根強いマタイ受難曲演奏の文化があり、
毎年イースターの季節には、オランダ中至る所でマタイマタイマタイ・・・。
(あ、たまにヨハネ受難曲もあります。)
私も恩恵に預かり、色々な街の教会で、演奏しました。
3時間近い大作ですが、フルートが吹くところはそんなに多くはなく、毎回、
ソリストの方達のすばらしい演奏を特等席から、まじまじと観察できるという、
なんともお得!なお仕事です。
BCJのマタイは、去年、香港公演に参加させていただいたので、2回目になります。
言うまでもなく皆さん、素晴らしい演奏家の集まりなので、本当に楽しくあっという間の
1週間でした。
オペラシティのタケミツメモリアル。
向かって左側に第1オーケストラ、右に第2オーケストラが座ります。
初めてオランダでこの曲を演奏したときは、がんばって勉強していったにもかかわらず、
本番では、話の内容にもついていけず、ただ吹くだけで精一杯でしたが、さすがに
何回もやっていると、その頃よりは色々と分かって余裕も出てくるようになりました。
次回はさらに深いところまでたどり着けるようにしようと、強く思ったしだいです。
大阪公演のリハ前に、ホール近くの公園をお散歩。
桜が満開で、お花見客で大賑わい。
今回、一番心に残ったことを書いておきます!
1オケの1番フルートで、今年も素晴らしいAus Liebe のソロを聴かせて下さった菅きよみさんに、大阪公演が終わって駅に向かっている途中に、「なんでいつもあんな風に吹けるんですか~?」と聞いてみました。
すると、「皆さんが応援してくれてるからです~。」という答えが返ってきました。
あ~、そういう気持ちがそのまま、音になって言葉になって外に出てくるんだなぁ、と、
尊敬と自戒の気持ちで聞きました。
なかなか訪れてくれなかった今年の春も、ようやくすぐそこに来たようです。
また次の目標に向かって、一歩ずつがんばりたいと思います!