2015年12月15日火曜日

トラヴェルソ・ワークショップ

来年は2ヶ月に一度、「フルート奏者のためのトラヴェルソ・ワークショップ」を開催しようと思っています。

トラヴェルソは未経験、またはほとんど吹いたことがないフルート奏者の方に、トラヴェルソを実際に経験していただくワークショップ(体験講座)です。

私自身が学生の頃、トラヴェルソという名前は知っていましたが、触れる機会が周りになかったので、実際に手に取って気軽に教えてもらえる場所があればよかったなと思い、今回、企画しました。

グループレッスン(4人)で時間にも限りがありますので、本当に触りの部分に触れる、という感じになるかと思います。
ですが、私自身がそうであったように、まず手に取ったときの「モダンフルートとぜんぜん違う!!」という衝撃から、何か発見したり、何かに思い至ったりするきっかけになれば嬉しいです。


とりあえず1月、3月、5月の日程を決めましたので、お知らせいたします。
それ以降の日程は決まり次第、こちらでもお知らせします。

ぜひ少しでも興味のある方に、たくさんいらしていただきたいと思っています。
ご連絡、お待ちしております。


*  * * *

フルート奏者のための 
トラヴェルソ・ワークショップ

普段はモダン・フルートを吹いている方のためのトラヴェルソ体験講座です。

トラヴェルソは未経験、またはほとんど吹いたことがないフルート奏者の方に
トラヴェルソを実際に経験していただくワークショップです。
モダン・フルートとこんなに違うんだ、という驚きから何か発見があるかも知れません!

【日程】 
第1回 2016年1月23日(土)一般クラス14:00~15:30 専門家クラス15:30~17:00 

第2回       3月13日(日)一般クラス13:00~14:30 専門家クラス 15:00~16:30

第3回       5月21日(土)一般クラス13:00~14:30 専門家クラス 15:00~16:30

一般クラス:趣味としてフルートを演奏される方のためのクラス
専門家クラス:音大等でフルートを専門的に勉強している方、勉強した方のためのクラス

*各回定員4名。楽器は一人一本を無料でお貸しします。1回のみの受講も、複数回の受講も可能です。

【内容】 楽器の説明や音階を吹いてみることから始め、最後はバッハの「マタイ受難曲」に出てくるコラールを題材に練習します。 

【受講料】 2500円(楽器レンタル代、資料代込み)

【会場】 アトリエ・ソノーロ 1600022 新宿区新宿281新宿セブンピル 603
        地下鉄丸の内線「新宿御苑前」駅より、徒歩3
       都営新宿線「新宿三丁目」駅・ビッグス新宿ビル出口より徒歩10

【講師】 新井道代
東京音楽大学を経て同大学院フルート専攻修了。大学院修士論文「モダン・フルートによるバロック音楽演奏について」は高く評価され、日本フルート協会会報に掲載された。同大学で1年間助手を務めた後、オランダ,デン・ハーグ王立音楽院古楽科に留学。2009年に同音楽院修士課程を修了し、帰国後は古楽アンサンブル、オーケストラを中心に演奏活動を行う。バッハ・コレギウム・ジャパンのマタイ受難曲公演に度々参加。2012年東京音楽大学公開講座「音楽のことば」フルートクラス講師。また、雑誌「季刊リコーダー」にバロック音楽に関する記事をたびたび執筆している。これまでにモダン・フルートを、相澤政宏、梅津正好、植村泰一の各氏に、トラヴェルソを前田りり子、バルトルド・クイケン、ウィルバート・ハーツェルツェットの各氏に師事。ぺアーレ埼玉フルート講師、アイゼナハ音楽院トラヴェルソクラス講師。
ホームページ http://www.michiyoarai.net/

【お申し込み】 各開催日の1週間前までに、お名前、希望クラス、簡単な音楽歴をお書きの上、michiyo0104*gmail.com (*を@に変換してください)までメールでお申し込み下さい。
*定員になり次第締め切ります。
*1週間前を切ってもお申し込み頂ける場合がありますので、ご遠慮なくお問合せ下さい。


2015年12月8日火曜日

「吹く」と「play」

今日、レッスンした生徒さんとのやり取りのことを書いておこうと思います。

その生徒さんは、この10月からフルートを始めた方で、レッスンも今日で3、4回目です。

音をのばして、息を吸って、のばして、息を吸って、というのを何回か繰り返していただいた所、初めの1、2回は大分良いのですが、だんだん”吹く”ことに一生懸命な感じになって音にも雑音が入ってくるようでした。

そこで、”日本語では「フルートを吹く」と言いますが、英語では「I play the flute」と言うんですよね”、という話をしました。

「吹く」と「play」、言葉だけ見ると、かなりイメージが違うと思いますが、いかがでしょうか。

私は、「吹く」というと何か一方向なイメージ、一生懸命で一直線なイメージが沸いてきますが、「play」と言うと、まさに「遊び」、ゆとりがあるイメージ、色々なことが見えていて楽しんでいるイメージを持ちます。

その生徒さんは、そのことがふっと腑に落ちたようで、もう一度同じ事をやってもらった所、とても良くなりました。

考えてみれば、楽器を演奏することは、フランス語では"jouer"、ドイツ語では"spielen"と言って、両方とも英語の"play"にあたる、「遊ぶ」という意味の単語です。

このことを教えてくれたのはオランダで師事していたトラヴェルソのバルトルド・クイケン先生でしたが、「義務で遊ぶ子どもはいないだろう? Just play !(ただ遊ぶように演奏しなさい!)」 と言われたことを覚えています。


楽器を習得しようとするとき、どうしても一生懸命になって、義務感や焦燥感にとらわれがちですが、ちょっとこの「play」のことを思い出してみると、それだけで何かが変わってくるのかもしれないですね。


2015年12月1日火曜日

第3回発表会

11月28日(日)に、レッスンに通ってくださっている生徒さん達の発表会を行いました。
3年前から始めて、今回で3回目です。

今回は、フルート10人、トラヴェルソ1人、ピアノ1人の方が参加してくださいました。

私自身は朝からリハーサルに立ち会ったり、本番も伴奏を弾いたりであまり客観的に見ている余裕は無かったのですが、聴きに来て下さった方や参加してくださった方から、「和気あいあいとしていて、とても良い会だった」と言っていただきました。

今回は、私が伴奏を弾く(吹く)曲が多く出ずっぱりだったため、自分で司会をするのはやめて、生徒さん自身に一言言ってから演奏してもらうようにしたのですが、それがなかなか楽しく、(皆さんかなりちゃんと考えてきてくださったり、素で話すのが楽しかったりで)”和気あいあいさ”につながっていたのではないかなぁと思います。

今回はほんとに小さい子から大人の方まで様々な年代の方々が参加してくださり、それぞれが出来ることを持ち寄って発表し合い、それを聴き合うという、貴重な時間を作れたのではと思います。

レッスンをしていると、”あの言い方でよかったのだろうか”とか”またダメだしばかりしてしまった”とか色々と悩むことも多いのですが、熱心に通ってきてくださる生徒さん達のお陰で、自分ももっと勉強しようと思えたり元気をもらえたりしています。

もっとおおらか、かつ的確なガイドの出来る先生を目指していきたいと思います!