最近知った「楽」という漢字の由来。
旧字では「樂」と書きますが、象形文字としては、上部真ん中の "白”を鈴、その傍らの二つの″幺”を糸飾りと見立てた、”柄のある手鈴の形”だったそうです。
舞楽の時にこれを振って神をたのしませたことから来ているそうです。
また、人が病気のときにシャーマンがこれを振って病魔を払ったので、病気を治すことを、今では「療」と書きますが、初めは、”やまいだれ”の中は、「尞」ではなく「樂」だったそうです。
やはり音楽は祈りのときに用いられて、また、病をも治す力があると信じられていたのですね。
昨年あたりから、演奏するということは究極には「祈り」なのではないかと思っていて、この「楽」の感じの由来を聞いて、ふむ~やっぱりそうか~、などと思ったのでした。
(象形文字の由来は、白川静「常用字解」による。)