2022年3月7日月曜日

反抗期または頭脳戦

今日は飼っているインコのモズちゃんが、様子がおかしかった。

「セキセイインコのメスは、気が強い。」 という話を聞くたびに胸を撫でおろすほど、
うちのモズちゃんも気が強いセキセイインコのメスなのだが、
どのように気が強いかと言うと、″おやつが欲しい”、とか″外に出して”、というアピールをする時に、″ギャギャギャッ” と濁声で威嚇(?)してくる。

ある時期、あまりにその声が頻繁で辟易したので、
「鳥さん電話相談室」という、鳥に関するNPO法人がやっている電話相談に相談した。
(この相談室は本当に素晴らしくて、無料で気軽に相談できる。話を聞いてもらえるだけで、悩みの半分くらいは解消する。)

その時に相談に乗ってくれた方曰く、
「鳥は無駄なことはしない性質だと言われているので、その濁声を出している時には、近寄らない、目を合わせない、という風にしてみてください。その内に、それが無駄だと分かって、しなくなるかも知れないので。」
ということだった。

それ以来、その濁声を出している時には無視を決めこんでいた。


今日、モズちゃんの様子がおかしかった。
いつもはケージの外から私が近づいておやつ(小さな穀物)を指でつまんで差し出すと、すかさず寄ってきて、おやつを私の手から食べていたのに、今日は定位置の止まり木から微動だにせず、おやつが見えているはずなのに見えていないかのようにしている。

初め、具合が悪いのかと思ったが、鳥は具合が悪いときには体が膨らむはずなのに、体の状態はいつもと同じ。

もしかして、拗ねてる・・・?

そう言えば、昨日もなんだかんだと慌ただしくて、あまりちゃんとかまってあげられず、
おやつの量も少なかった。
私が出かけた後、ケージの中で暴れていたと夫が言っていた。

手のひらにこんもりとおやつを乗せて、しぶとく誘っていたら、やっと外に出てきて、
ようやくの放鳥(ケージの外に出して自由にさせる)タイム。
放鳥中も様子がおかしくて、ちょっと食べにくいようにあえて、隠すように置いておくおやつ(鳥はエサを探すこと自体が好きで遊びになると聞いたので)を、いつもは自分で頑張って工夫して獲って食べるか、私の所に″何とかしてぇ~” という感じでやってきてせがむのに、今日は、目に見える所に置いてあるおやつだけ食べたら、後はじーっと鏡の前に立ちつくしている。

「ここにまだあるよ~。」と言って、腕に乗せて連れて行くよ? というそぶりを見せても、知らんぷり。
しまいには、腕に乗ったと思ったら、そのままするりと向こう側に降りていってしまう、というのを何回も繰り返す。
いつもはおやつが欲しければ、即、私の腕や手の平に乗るのに。

拗ねているのだなぁとは思ったが、放っておくのもかわいそうな気がしたので、
また手の平にこんもりおやつを盛ってみたところ、タタタタッと走って来て手に乗り、むしゃむしゃ食べ始めた。

その後はおおむね、通常通りに戻った。
夕飯の後はご機嫌で、ご機嫌な時にいつもしてくれるように、私の口元をチュンチュンとついばんでくれた。

初めは反抗期かと思ったけれど、多分、騒いでもおやつをもらえないと分かって、
”ならば引いてみよう” と思ったのかな。
なんという賢さ!

いずれにしても、こんなに小さな鳥の一挙手一投足に、振り回されている我が家の人間二人です。

ちなみに、モズちゃんは気は強いですが、もちろんとてもかわいい所もたくさんありますよ。