なにしろ1年以上前に録ったものなので、えっ、こんな風に演奏していたんだ、と驚き、でもなぜか細かいキズはやたらと鮮明に聞こえてくる。
自分の良くない所(と今の所、思っている)も、目の前にまざまざと立ち現れて、これがお前の演奏じゃ~っ、と突きつけられている気分。
そして、先日の発表会で撮った動画。
自分の演奏の所を見て、自分の癖が一目瞭然に目に入ってきて、それも、”きゃ~っ”と叫びたい気分。
この癖、直したいけど・・・、という態度で今日の練習に入って、しばらくしてから、思い出した。
(その態度で練習した小1時間が楽しくなかったので・・)
昔、オランダに居た時に読んで、すごく心に染み入った本。
人から借りたものだったので、もう手元にはないのだけど、今でも大切なところは覚えている。(昨日の事は忘れてしまうのに!)
演奏の不調に関する本で、まさにその時、絶不調にあった私は何度も何度も読み返した。
・自分自身に武器を向けていては、本当の成長というものはあり得ない。
・最も早く確実な方法というのは、回り道をすることである。
・勝つためには、負けなければならない。
・勉強するという事は、一直線に頂上を目指すという事ではなく、山の尾根尾根を歩き続けるという事である。
大体こんな感じだったと思う。
思い出して、あぁ、そうだった、と思って、自分に武器ではなく、微笑みを向けよう!と思った次第です。