最近のレッスンで印象的だったこと。
70代の生徒さんで、トラヴェルソを始めて2年位の方ですが、それまでずっと、私が教則本の中からやりやすい音階や練習曲を選んで練習してもらっていました。
でも、ふと思い立って、その方が大好きで、吹けるようになりたいと言っていた、テレマンのファンタジアの10番 fis-moll に取り組んでいただくことにしました。
もちろんこの曲はかなり難易度が高いということをお互いに承知の上です。
この方は、若い頃から色々な音楽に親しんでいらして、音楽以外の芸術にも造詣があり、レッスンをしていても、何かパッと分かってくださるようなセンスをお持ちだと思ったので、大好きな曲に取り組むことで、何かすごく良い方向に向かうのではと思って、提案してみました。
結果、やはりすごく良かったようで、もちろんこの曲のむずかしさをひしひしと感じられたようですが、それだけになおさら、積極的に練習に取り組んでくださいました。
そして、何回かテレマンのレッスンをした後に、以前やっていた教則本に戻ったところ、前は少し苦戦していた曲も、見違えるようにいとも簡単に吹けるようになっていました!
普段レッスンをしていると、つい、ちゃんと段階を踏んで教えなくては、と思ってしまうのですが、それが必ずしも一番良いことなのではないのかもしれないと、思った次第です。
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ところで、明日、朝9時からの、FMラジオ川越(FM88.7MHz)「音のたねまき」という番組に、私が出演いたします。
1時間のクラシック音楽の番組で、多分始まってから15分後位(?)にゲストコーナーが始まるのではと思います。そこに私が登場します。全2回の、1回目です。
フラウト・トラヴェルソについて、古楽器で活動することになったいきさつ、現在の活動や好きな曲紹介、思い出の料理のレシピまで!語っています。
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