昨日のモーダル唱法についての投稿の続きです。
練習の時によく、「足の裏から地中に向かって根っこが生えているとイメージしてください」
と言われます。
なるほど、根っこが生えていると想像すると、せいぜい自分のつま先から頭のてっぺんまでにしか無かった意識が、自分を支えてくれている大地にまで広がってくる。
根っこから入ってきた水や養分は、体の中を通っていき、頭の辺りから音という葉っぱや花になって空間に広がっていくように・・。
そう思うと、自分の上に広がる天にも意識が広がってくる。
天地があって、その間にいるのが人間。
そんなことが頭によぎる。
「自分の体の中と外の空気の質や量は同じ」
とも良く言われる。
そのように思って呼吸をし続けてみると、不思議と、”自分”という枠があって無いような感じがしてくる。
「空気が声帯を通った時に声になる、その時の振動を体の中で感じて、味わって」
振動を感じる、味わうためには、心配や不安は脇に置いておいて、ひたすら体を観察し、耳をすませ、息の流れに、音楽に、身を委ねなければならない。
本当に、瞑想と同じだと思う。
この”モーダル唱法”を、フルートの練習にも取り入れるのが、今とても楽しい。