2022年4月29日金曜日

まちなかコンサート

5月14日に、所沢市主催の、まちなかコンサートに出演させていただきます!

会場は、新所沢のパルコ。
じつは私が普段、もっとも良くふらふらしている、ショッピングモールです。
地下の食料品売り場が充実している上に、本屋や好きな洋服屋さんもあったりして、何かというと”しんとこのパルコ”に行っています。

そんな場所で、演奏することになるとは、不思議な気持ちです。

今回の出演は、私が普段、練習や公演などでお世話になっている、松明堂音楽ホール様にご推薦いただき、ありがたくお受けしました。
松明堂で演奏しているのは主に古楽器ですが、今回は屋外(屋根はありますが)なので、
モダン・フルートで演奏します。

じつは新所沢のパルコは、あと数年で閉店することが決まっています。
これを知った時は本当に悲しかった・・。

めったにない機会なので、良い演奏が出来るように準備していきたいと思います。

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まちなかコンサート in 新所沢パルコ

2022年5月14日(土) 

デュオ・プラタナスとして出演します。
フルート:新井道代 ピアノ:村本麻里子
出演時間は【15時50分】からの予定

【プログラム】
フォーレ / シシリエンヌ
シューベルト(ベーム編)/ セレナーデ
ノブロ / メロディー
川崎優 / かごめかごめ、ほたるこい
フォーレ / コンクール用小品

入場無料です。
お気軽にお越しください。




 



2022年4月17日日曜日

嶋村順子先生ワークショップ

昨日は、私の生徒さん達のために企画した「フルートを吹く人のための 体のこと心のこと相談会」というワークショップを行いました。

受講生は、私の生徒さん4名と私。 

先生は、フルート奏者でもあり、アレクサンダー・テクニーク教師でもある、嶋村順子先生です。

嶋村順子先生は、実は、私のトラヴェルソのレッスンを受けて下さってもいます。

私が順子先生にアレクサンダー・テクニークを習い、順子先生が私のトラヴェルソのレッスンを受けてくださる、というご縁をいただいて、かれこれ数年になります。


昨日のワークショップは、普段、私が教えている生徒さん達を順子先生に、アレクサンダー・テクニークの視点からレッスンしていただき、その繊細な、目の付け所、言葉の使い方、レッスンの進め方、レッスン全体の雰囲気などなど、私にとっても、とても大きな学びのある時間になりました。

順子先生の放つ、緩んでいるけれどもエネルギーのあるオーラのようなものがすごかったです。今までレッスンを受けてきたときにも感じていたとは思うのですが、昨日は特にそんな感じがしました。

”教える”ということを突き詰めると、結局は教える側が自分と、とことん向き合うということなんだろうなぁ、と、思ったりしました。

昨日は私にとっても、本当にとても良い時間だったのですが、同じように思ってくださった生徒さんからも早速、”また企画してほしい”というお声をいただき、ぜひこれから定期的に企画していけたらと思っているところです。




2022年4月16日土曜日

河野君のリサイタル

昨日は、銀座の王子ホールで、河野彬フルートリサイタルを聴いてきました。

河野君は、私より大分若いですが、同じ大学出身で、同じく植村泰一先生にお世話になっていたので、先生の勉強会などで、コロナ前までは割と良く会っていました。

河野君の印象は、まず、顔が広い、好奇心が旺盛、音楽にまっすぐ、という感じでしょうか。

昨日のリサイタルも、河野君ならではの、素晴らしいものでした。

ルイロットのフルートとエラールのピアノという19世紀の楽器の組み合わせ、ほぼ埋まっている客席、なにより、河野君とピアノの高橋ドレミさんの音楽性。

私が河野君が特にすごいと思うのは、そのステージ上での”プレゼンテーション力”なのですが、昨日も、それによって、聴いている方は、”珍しい楽器の演奏会”というところを超えて、すんなりと音楽そのものに入れたと思う。

フルートって、音楽って、芸術って・・・、と色々な面から考えさせられる、良い演奏会でした。

客席に若い人が多かったのも良かった。

そして、本プログラムを吹き切ったあとに、アンコールの2曲目として、フォーレのファンタジーを、まるで鼻歌でも歌うかのように軽々と吹いた、その力量に驚きました。








2022年4月13日水曜日

ネウマ譜

今日はこれから歌の練習です。
12月に、歌手の夏山美加恵さんと、安邨尚美さんのクリスマスコンサートに参加させて頂きます。(歌で!)

初めて、ネウマ譜に取り組んでいます。





















この間の2月の合唱の演奏会の曲は、計量記譜と呼ばれる記譜法の楽譜だったのですが、それよりさらに古い記譜法です。

演奏会が終わる頃にはすらすら読めるようになるでしょうか?!

2022年4月9日土曜日

レッスン録「お手玉」

先日のモダン・フルートのレッスンを書き留めておきたいと思います。

生徒さんはSさん。
曲は、シューベルトの『冬の旅』より「春の夢」でした。

Sさんは、基本的にとても良い音をお持ちで、ロングトーンの練習をしている時などには、素晴らしい音色で吹いていらっしゃいます。
でも、曲になると、その音質を維持するのが難しい、という面があります。

この、”ロングトーンの時の音”と”曲の時の音”の差を、段々縮めていけたら良いなと思って、レッスンをしています。

この日は、いきなり曲から吹いていただきました。
いつもはロングトーンをしてから、なのですが、順序にこだわらずに、その都度、必要なものを考えて取り組む、というのも大切かなと思います。

ちゃんと練習してきているのは良く分かったのですが、やはり音が、Sさんが本来出せるはずの良い音からは離れてしまっていたので、その曲の冒頭の音域のロングトーンを丁寧にやってみました。
体への意識、指の連結、音のシェイプ、音の切り際のアンブシュア等々・・・。
音の組み合わせこそ、3つ位しか進めませんでしたが、色々な所への意識、気付きを持って取り組んでいただきました。

それで、また曲に戻ってみた所、音はかなり改善されました。
が、その分、今度は、”しなやかさ”が今一つないのが気になります。

やはり、全ての音をちゃんと吹かなければ、と思いすぎているがゆえ、なのかなと思い、
”「お手玉」を放り投げながら吹くイメージ”を提案してみました。

「春の夢」は、8分の6拍子なので、1小節を2つに分けて(付点4分音符が2つ)、初めの付点4分音符で右手から左手にお手玉を投げる、次の付点4分音符で、左手で受け取ったお手玉を右手に投げる・・、という感じで、私が吹いて、Sさんには”エアお手玉”をやっていただきました。

お手玉を投げる、”きっかけ”の所に、1拍目や4拍目という”大切”な音が来て、そしてお手玉が飛んでいく”軌跡”に、2,3拍目、5,6拍目の音が自然に入っていくようにイメージして・・。

これがやってみると、なかなか、楽しいのであります。
”エアお手玉”は、なんだか指揮と似ているような感じです。

そのイメージを持ったまま、Sさんに吹いていただきました。
前よりもずっと、リズム感、音のシェイプなどが付いていて、体の動きもずっと良くなっていました。
そしておまけに、音質も、ずっと良くなりました。

リズムや体の動きを使って、「音楽そのもの」に”楽しく”乗って練習すると、手ごわいと思っていた課題もすんなり解決することが多いのでは? と思います。

問題、課題を一つずつ取り出して、”今日はこれを克服しなければ~!” ではなくて、
毎回の練習で、音楽そのものと向き合って、その音楽がどう表現されたがっているのかを考えて、音楽に乗って練習する。
ということが、技術の向上の、結局は一番の近道なのかな、と思います。
(でも、そもそも技術と音楽を分けて考えることは、できません・・!)

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埼玉県所沢市とアイゼナハ音楽院(御茶ノ水/神保町)にて、フルートとフラウト・トラヴェルソを教えています。生徒さん随時募集中です。

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【モダンフルート】40分レッスン 1回3000円、 60分レッスン 1回4000円
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体験レッスン:2000円

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御茶ノ水駅と神保町駅、両方から歩けるアクセスの良い音楽教室です。
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2022年4月6日水曜日

人生は螺旋状

昨夜、戦争のこととか、その他諸々で、もやもや。

久しぶりに日記でも付けようかと思い、いつからか付けなくなった日記帳を引っ張り出す。
広げてみて、びっくり。
付けていたことすら忘れていたが、ちょうど2年前の4月頃、コロナ禍が始まって、やはりもやもやしていて、日記を付けていたのであった。
そして、そこに書かれているのは、もやもやポイントも、嬉しいと思った出来事も、今とほぼ同じ!
そして、今日、スマホでモズちゃんの動画を撮っていたら、Googleから、”もう保存容量がないから、バックアップやめますよ~”の警告。
焦って、google photosに保存していた写真や動画を削除していて、またびっくり。
ちょうど1年前の今頃撮っていた写真達が、まるでデジャヴかのように、今年の春撮ったものとほぼ同じ。
同じ場所の桜や、習い事の春の通例行事の写真や、イチゴのデザートや・・。
同じことが出来ているなら幸せじゃないか、とも思うが、なんて変わりばえがないのだろう!と驚いたのであります。
でも、オランダでの師匠の言葉を思い出す。
「いつも同じ問いから入って、同じ答えに出る。でもその出口は、いつも前より一段高いところにある。」
そうだ、人生はらせん状、って、養老孟司氏もテレビで言ってた。
私の人生もどんなにのろくても、ステップを上がっていますように、と願った、春の一日。

2022年4月5日火曜日

「老後とピアノ」読了

2日くらい前に買って読み始めた、稲垣えみ子さんの「老後とピアノ」を早くも読み終わった。










生徒さんたちの心境がよく分かったりするかな、教える時のヒントがあるかな、などと思って読み始めたが、予想を超える良い本だった。

きっと、大人になってから楽器を習い始めた方にはよく分かる話(子供の時と違って指が思うように動かない、など、その他諸々・・)が多いと思うが、曲がりなりにもお金をいただいて楽器を教えたり、演奏している私にも、そうそう、そうなんだよ~、と共感できるところがたくさんあり、稲垣さんの洞察の深さにう~むとうなりながらあっという間に読み終えた。

がんばって、誰かのように上手に弾きたいと思っていた稲垣さんが、そうではなくて、「今ここ」の自分を味わい、慈しみ楽しむことこそが大切なのでは、と気付くまでの過程が、軽妙な文章でつづられている。

最後の方の発表会の話とか、バレンボイムのコンサートの話なんか、ウルウルしながら読んだ。

ピアノとか、音楽とかを超えて、人生そのものの本だと思う。

読みながら、これは生徒さん達にもお勧めしたい!と思い、どうせなら貸し出しちゃえ~、ということで、早速、今日いらした生徒さんから(半ば強引に)貸出開始。

新井図書館!

貸出票まで作りましたよ!








2022年4月4日月曜日

レッスン録「ビートを入れる」

2日(土)に、モダン・フルートのレッスンをしました。

生徒さんはHさん。
ずっと物理の世界で活躍されてきた方です。

曲はテレマンの「序曲と組曲 イ短調 TWV55:a2」でした。
もともとリコーダーとオーケストラのための曲ですが、フルートとピアノ用の楽譜も出版されていたりします。

この日のレッスンのハイライトは、「ビートを入れるとはどういうことか」ということだったと思います。
いつもとても熱心に練習されていて、この日も、速いくて細かいパッセージも”ちゃんと吹ける”状態になっていました。
でも、”ちゃんと吹く”ということを”ちゃんとやろう”とするがあまり、”全ての音が均等”になって、結果、「重く」聞こえてきていました。

なので、一個一個の音を、能動的にちゃんと吹こうとするのではなく、「フレーズの始まり、または音のグループの始まりで、”波を起こすようなきっかけ”を与えてあげて、あとの音は、それに乗ってひっくるめられて出てくる」ように吹くことを提案しました。

この、「波を起こすようなきっかけを与える」ということは、「ビートを入れる」と表現されることが多々あります。

私は、これについては色々な表現を使って説明することが多いですが、最近、他の生徒さんとのレッスンで出てきたイメージは、なんと「けん玉」!
けん玉の球を放り投げるように最初の音を始めて、後は、球が動く軌跡の中に音が自然に連なってくるかのように吹く。

Hさんは、「ヨーヨーのイメージですね。」とおっしゃっていました。
ヨーヨー、いいですね!

きっかけを与えられたヨーヨーは、その時々の、”きっかけの大きさ”によって様々なスピードや深さで下に落ち、また上がって来て、またきっかけを与えられる。
その繰り返し。
まさに、「ビートを入れる」イメージにぴったりかも知れません。

また、Hさんは水泳もされるので、”水泳の時の手のひと掻き”も、良いイメージかも知れませんね、という話になりました。
手を掻く、そのストロークの強さによって、体がどの位のスピードで、どの位の距離を進むかが決まってきます。

フルートを吹く時にも、初めの音にどのような強さ(推進力)を与えるのかを考えることが、次に続く音符たちを上手く流れの中に収めるために必要だと思います。

特に大人の生徒さん達と話していると、ご自分の中で考えて、「あ、それはこういう事ですね。」と、ご自分の言葉で返して下さるのが楽しいです。


 

2022年4月3日日曜日

桜、「老後とピアノ」

今年の春は雨が多い気がします。

今日も、実は生徒さんの一人と、山に行く予定でしたが、昨日までの予報と違って、夜から雨!
一度やんだものの、今日も日中から雨ということで、山は延期になりました。

桜も大分散ってしまったかもしれないですね。

でも、お花見は、晴れている日に、ばっちり、行ってきました!
川越の氷川神社の裏手にある川縁の桜を見てきました。



渡し舟も出ていて、風情たっぷりでした。


さて今日は、家にこもってほぼ読書をしていました。
今日読み始めたのは、稲垣えみ子さんの「老後とピアノ」。

稲垣えみ子さんは、朝日新聞の元記者で、50歳で退職して、家電製品もほとんど持たず、ガス契約もなしで生活していらっしゃる方です。
アフロヘアの方で、たまにテレビにもでていらっしゃいます!

実は少し前に、稲垣さんの講演会を聞きに行き、お話がとても興味深かったのです。
講演会のテーマは、「”ある”幸せ、”ない”幸せ」。
家電製品やモノ、会社などを少しずつ手放していったことによって得た自由と安心についてお話されていました。
私には、まだまだそんなに色々なものを手放すのはハードルが高いかなとは思いますが、お話には深く共感するところがありました。
この講演会の内容は、「魂の退社」https://str.toyokeizai.net/books/9784492045947/
という本でも読むことができます。
(講演会の後、気になって、まずこの本を読みました。)

そして、「老後とピアノ」ですが、こちらは稲垣さんの最新刊。
退職後、40年ぶりにピアノを再開したそうで、ピアノをめぐる悲喜こもごもが書かれています。
地元の図書館で検索したら、予約が26件も入っていたので、今日、思い切って購入してしまいましたが、早速、すごく面白くて引き込まれています。
私の生徒さん達も多かれ少なかれ、このような気持ちなのだろうなぁとか、稲垣さんの先生、良い先生だなぁとか(ちなみに、私と同じ大学の出身でいらっしゃるそうです)、色々と感じるところがあります。

楽器を習っている方にはすごく共感できる(仲間が、自分の気持ちを代弁してくれているかのような?)本ではないかなと思います!

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【モダンフルート】40分レッスン 1回3000円、 60分レッスン 1回4000円
【フラウト・トラヴェルソ】60分レッスン 1回5000円

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こちらでも、フルート、フラウト・トラヴェルソの両方を教えています。
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