2022年4月5日火曜日

「老後とピアノ」読了

2日くらい前に買って読み始めた、稲垣えみ子さんの「老後とピアノ」を早くも読み終わった。










生徒さんたちの心境がよく分かったりするかな、教える時のヒントがあるかな、などと思って読み始めたが、予想を超える良い本だった。

きっと、大人になってから楽器を習い始めた方にはよく分かる話(子供の時と違って指が思うように動かない、など、その他諸々・・)が多いと思うが、曲がりなりにもお金をいただいて楽器を教えたり、演奏している私にも、そうそう、そうなんだよ~、と共感できるところがたくさんあり、稲垣さんの洞察の深さにう~むとうなりながらあっという間に読み終えた。

がんばって、誰かのように上手に弾きたいと思っていた稲垣さんが、そうではなくて、「今ここ」の自分を味わい、慈しみ楽しむことこそが大切なのでは、と気付くまでの過程が、軽妙な文章でつづられている。

最後の方の発表会の話とか、バレンボイムのコンサートの話なんか、ウルウルしながら読んだ。

ピアノとか、音楽とかを超えて、人生そのものの本だと思う。

読みながら、これは生徒さん達にもお勧めしたい!と思い、どうせなら貸し出しちゃえ~、ということで、早速、今日いらした生徒さんから(半ば強引に)貸出開始。

新井図書館!

貸出票まで作りましたよ!