2012年9月25日火曜日

古楽器で楽しむバロック音楽inアミーゴvol.5

9月22日(土)、私が企画している、「古楽器で楽しむバロック音楽inアミーゴ」の第5回目が無事終了いたしました!

今回は、開催日時の都合で初めて、アミーゴのホール棟を使用しました。
ところが、ここにはエアコンがないのです・・・。
残暑もまだまだ厳しい9月、本番の2日前には、真夏??と思うほどの暑い日もあり、
本番の日もこんな感じだったらどうしよう、、と心配しましたが、
幸いにも、割と涼しい日で、ホール棟も空間が広いのでそれほど暑い~、、という感じにも
ならず、ほっと一安心でした。


さて、今回は、サブタイトルを”フランス人”と題し、バロック時代のフランス人作曲家による
作品を集めて演奏しました。

プログラムは、

フランソワ・クープラン (1668-1733) : 王宮のコンセール第2(1722)より
シャルル・デュパール (1667-1740) : 組曲第1番 イ長調 (1701)
ジャック・デュフリ (1715-1789) : クラヴサン曲集第3巻より 「ラ・ドゥ・ベロンブル」 (1758)
フランソワ・クープラン : 『諸国の人々』より 第1オルドル「フランス人」 (1726)
*休憩*
ジャン=マリ・ルクレール (1697-1764) : ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ イ長調 作品9-5 (1743)
アントワーヌ・フォルクレ (1672-1745) : ヴィオル曲集第3組曲より 「摂政」 (1747)
ジャン=マリ・ルクレール : 音楽の愉しみ第2番 作品8 (1737)

でした。

今回は、バロック・ヴァイオリンの天野寿彦さん、ヴィオラ・ダ・ガンバの田中孝子さん、チェンバロの佐藤麻衣子さんにお越しいただいて、それぞれのソロも挟みつつ、クープランの「諸国の人々」からの「フランス人」、ルクレールの「音楽の愉しみ第2番」という、いずれも20分以上ある大曲を、抜粋せず全曲演奏するという、なかなかハードなプログラムでした!

かなり長丁場なコンサートになってしまいましたが、お客様は皆さん、最後まで飽きずに聴いてくださったようで、何よりでした。

このメンバーとは、何かと集まって音だしをしたりする気のおけない音楽仲間、という感じなのですが、今回は、今までの本番の中では一番、楽しく、内容も濃いものになったのではないかと思います。やはり何事も積み重ねと経験がものを言うということでしょうか!?








この「古楽器で楽しむバロック音楽inアミーゴ」は、2010年の4月に、もっと身近に、古楽器の演奏を聴いていただく場があれば、と思い、始めたものです。
毎回、テーマを決めて、色々な演奏家の方にご協力いただいて、5回目まで続けてきました。
毎回、楽しみにいらっしゃってくださる方もたくさんいらっしゃって、このように小さい活動ではありますが、出来る限り続けていきたいと思っています。

次回の予定はまだ未定ですが、また企画を練って、よいコンサートが出来るように、、と思っていますので、皆様、ぜひ遊びにいらして下さい!





2012年7月22日日曜日

狭山コンサート

7月15日、狭山市駅西口地区再開発事業完成記念イベントという催しで、
ルネサンスフルートを吹かせていただきました!

「ルネサンスの宮廷舞踏と音楽」と題して、古典舞踏のの服部雅好さん、武田牧子さん、ソプラノの植原史子さん、ハープの田中麻里さん、そしてフルートが私の計5人で、ルネサンスダンスと音楽が一体になった舞台になりました。

今回の目玉はなんと言っても衣装!
私も、スイスの衛兵風?の衣装を着て、踊りにも参加しました。

こんな衣装です↓
  

まじめな顔で踊っています↓


プログラムは、
*ラ・モニカ
*白い花(ハープソロ)
*グリーンスリーブス(ソプラノ&ハープ)
*ラ・スパニョレッタ
*麗しのアマリッリ(フルートソロ)
*アルタ・メンドッツァ
でした。

ラ・スパニョレッタの時には、途中までフルートを吹いて、途中から踊りに参加し、
また演奏に戻る・・・というちょっと複雑な?流れもありましたが、
結構リハーサルもしましたので、滞ることなくいけました。
(肝心の踊り自体は必死でしたが。。。)
「麗しのアマリッリ」は、カッチーニというイタリア人が作曲した歌の曲を、後にファン・エイクというオランダ人が、『笛の楽園』という曲集の中に、リコーダーやフルートで吹けるように、変奏も付けて収めたものです。
カッチーニのアマリッリは本当に美しい曲で、その歌詞がフルートで吹いても伝えられたらなぁと思って演奏しました。

アマリッリ演奏中↓         





 最後のアルタ・メンドッツァ↓


 今回は、最初、屋外の仮設ステージでやり、その後、新しく出来たばかりの
市民交流センター内のホールでもやったのですが、何しろ暑い日で、、、
この衣装で外で吹いたり踊ったりは、さすがに汗だくになりました!
でもこのように、当時の衣装を着てダンスまで踊って、、という本番も
なかなかありませんので、貴重な機会でしたし、楽しい本番でした。


 

2012年6月24日日曜日

もうずいぶん日が経ってしまいましたが、6月3日(日)のカフェ・コンサートのご報告です。

ルネサンス、バロック、モダンと3種類のフルートを使って、フルーティスト3人で演奏しました!
楽器や時代背景のお話もしながら、途中、休憩には、cafe misugiさんの美味しいケーキを
いただきながらの、楽しいコンサートになりました。

今回は思い切って2回公演にしてみましたが、2回とも定員を超すお客様にお越しいただきました!

プログラムは・・・・

[ルネサンス]
作曲者不明:口で笑い心で泣き
W.コーニッシュ(1465-1523):あぁロビン、やさしいロビン
A.ホルボーン(ca.1545-1602):ハイホーホリデー
A.ホルボーン:ファンタジア第2番
[バロック]
J.B.deボワモルティエ(1689-1755):3本のフルートのためのソナタ ニ短調
J.J.クヴァンツ(1697-1773):3本のフルートのためのソナタ ニ長調

*休憩*

[モダン]
C.ドビュッシー(1862-1918):小さな黒人
F.シューベルト(1797-1828):ます
わらべ歌/七瀬あゆこ編:わらべうたファンタジー「ほたる」
G.ショッカー(1959-) : 庭の笛達

でした

正直なところ、一つのコンサートで楽器を3つ持ち替えて演奏するというのは、かなり大変なことではあるのですが、今回は思い切って挑戦してみて、それでもやればやっただけのことはあるのだという手応えが感じられて、とても勉強になりました。

お客さまからも、時代の違う3種類のフルートを同時に聴けてよかったという感想をいただきました。
終わった後には私たちもmisugiさんのケーキをいただいて、プチ打ち上げをしました!


↓ 本番中。左から、貞頼純子さん、私、仲間知子さん



                                                      

2012年4月22日日曜日

カフェ・コンサートのお知らせ

コンサートのお知らせです。


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3種類のフルートで聴く
フルート・トリオ

ルネッサンス、バロックそして現代と
3種類のフルートを使って、
3人のフルーティストが演奏します!

演奏:貞頼純子、新井道代、仲間知子

♪ プログラム ♪

ルネッサンス:
 コーニッシュ/あぁロビン、やさしいロビン
ホルボーン/ハイホーホリデー
バロック:
 クヴァンツ/3本のフルートのためのソナタ ニ長調
ボワモルティエ/3本のフルートのためのソナタ ニ短調 op.7-4
現代:
 ショッカー/Flutes in the Garden

2012年6月3日(日)
第1回13:30~(開場13:00) 第2回16:00~(開場15:30)
場所: カフェ美杉 (埼玉県飯能市美杉台1-11-2)
          *駐車場もありますが、台数に限りがありますので、ご了承下さい。
  
               
料金: ケーキセット付き 2200円 

ご予約はカフェ美杉へ・・・TEL:0429-72-1747
e-mail: misugi@cafe.email.ne.jp


Cafe Misugi ホームページ http://www.ne.jp/asahi/cafe/misugi/

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一回のコンサートで、ルネッサンスからバロック、現代、と、
3種類のフルートを駆使してそれぞれの時代の音楽をお届けします!

初めは無謀か?とも思われたこのプログラム、練習し始めたら、
結構いけるんじゃない~?なにより、楽しいし! というわけで、
練習大好きな?山羊座3人でがんばっています。

ご予約は、カフェ美杉さんに、直接お願いいたします。
(定員20名の会場ですので、ぜひ、お早めに・・・。)

カフェ美杉さんは、ログハウス風の素敵なカフェで、
ケーキやパンもとっても美味しいです!
当日は、休憩時間にケーキセットもご用意しておりますので、
こちらもお楽しみください。

皆様のお越しをお待ちしております!
        

 
     

2012年4月9日月曜日

マタイ受難曲

4月6日(金)東京オペラシティで、そして8日(日)は大阪のいずみホールで、
バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)のマタイ受難曲公演に参加してきました。

私が留学していたオランダには、根強いマタイ受難曲演奏の文化があり、
毎年イースターの季節には、オランダ中至る所でマタイマタイマタイ・・・。
(あ、たまにヨハネ受難曲もあります。)
私も恩恵に預かり、色々な街の教会で、演奏しました。

3時間近い大作ですが、フルートが吹くところはそんなに多くはなく、毎回、
ソリストの方達のすばらしい演奏を特等席から、まじまじと観察できるという、
なんともお得!なお仕事です。

BCJのマタイは、去年、香港公演に参加させていただいたので、2回目になります。
言うまでもなく皆さん、素晴らしい演奏家の集まりなので、本当に楽しくあっという間の
1週間でした。

                   オペラシティのタケミツメモリアル。
                   向かって左側に第1オーケストラ、右に第2オーケストラが座ります。 



初めてオランダでこの曲を演奏したときは、がんばって勉強していったにもかかわらず、
本番では、話の内容にもついていけず、ただ吹くだけで精一杯でしたが、さすがに
何回もやっていると、その頃よりは色々と分かって余裕も出てくるようになりました。
次回はさらに深いところまでたどり着けるようにしようと、強く思ったしだいです。


                   大阪公演のリハ前に、ホール近くの公園をお散歩。
                   桜が満開で、お花見客で大賑わい。


今回、一番心に残ったことを書いておきます!
1オケの1番フルートで、今年も素晴らしいAus Liebe のソロを聴かせて下さった菅きよみさんに、大阪公演が終わって駅に向かっている途中に、「なんでいつもあんな風に吹けるんですか~?」と聞いてみました。
すると、「皆さんが応援してくれてるからです~。」という答えが返ってきました。

あ~、そういう気持ちがそのまま、音になって言葉になって外に出てくるんだなぁ、と、
尊敬と自戒の気持ちで聞きました。


なかなか訪れてくれなかった今年の春も、ようやくすぐそこに来たようです。
また次の目標に向かって、一歩ずつがんばりたいと思います!

ホームページ

このたび、ホームページを作り直しましたので、お知らせいたします!

アドレスは、以前使っていたものと同じ、
http://www.michiyoarai.net です。

ブログもなるべく更新するようにがんばりますが・・・、
ホームページの方もよろしくお願いいたします!

2012年2月26日日曜日

アンサンブル室町

コンサートのお知らせです。

昨年の震災から早くも1年が経とうとしていますが、
その、3月11日に、両国の江戸東京博物館で、アンサンブル室町の公演に参加します。
アンサンブル室町は、西洋の古楽器と日本の和楽器が融合したユニークなアンサンブルで、
私は2回目の参加になります。

今回は、第1部が東京スカイツリーの完成を記念した、「塔」というタイトルの作品。
第2部が、バロック時代の作曲家、J-F.ルベルの「四大元素」を元に、
現代日本の作曲家、権代敦彦さんが書いた「元素」という作品を上演します。
それぞれ、演出やダンスが加わって、見ごたえもあるものになっています。

和楽器と一緒にやるということで、特別な難しさもありますが、
普段なかなかやる機会のない現代曲は新鮮です!
ダンサーが目の前で踊っているのを見るのも楽しいものです。

ぜひ、皆様も一度室町ワールドを観にいらして下さい!


2012年3月11日(日)
「塔に見る夢、未来に捧げる祈り」
第1部 「塔」 15時開演
第2部 「元素」 16時10分開演
全席自由 3500円
チケットご予約:カンフェティチケットセンター 0120-240-540


 

2012年2月13日月曜日

プラテー

久々の更新になってしまいました!

先日、2月8日、9日に、渋谷区文化総合センター大和田・さくらホールで、
ラモーのプラテーというオペラに参加しました。
日本初演だったそうです。

プラテーは、沼に住む蛙の精で、女の役なのですが、男性のテノールが歌います。
ストーリーは、そのプラテーをめぐって起こる、どたばた恋愛コメディー、という感じでしょうか。
蛙という設定もなんかおかしいですが、主役の武井基冶さんのコミカルな演技もあって、
会場からくすくすと笑い声が起こる、なかなか楽しいオペラでした。




フルートはもともとそんなに吹く場所はないオペラなのですが、今回はヴァイオリンが二人しかいない(!)ということもあって、結構な場所を、ヴァイオリンパートを重ねて吹くことになりました。
そしてピッコロもあったので、それなりに忙しい感じでした。

今回のオーケストラには、デン・ハーグで一緒に勉強していた仲間ものっていたりして、
とっても楽しかったです!

またこういう楽しいオペラなどをやる機会に恵まれるようにがんばります!
そして、今回フランス語のオペラをやって、やっぱりもっとフランス語を勉強しよう!と思いました。

オペラのひとこま。
一番右が主役の蛙さん、プラテー。







終演後に楽屋で