昨日は、ラス・ウエルガス・ヴォーカルアンサンブルの演奏会でした。
まだ客観的に体験を見つめ直せるほど冷静になれていないのですが、私にとって、とても貴重なかけがえのない時間であったことは確かです。
知り合いの演奏家の方が聴きに来てくださっていたようで、Facebookの投稿に、
”個人技を聴かせるというより、究極の調和を目指す音楽・・”
という表現があったのですが、昨日は(特に夜公演)、自分で歌いながらも本当に美しくて(うっとりしている暇などあまりないのですが)、協和音程の響きが大聖堂そのもののように思えたりもしました。
このグループで歌うことは、私にとっては、今まで自分がやってきた演奏の世界とは大きく異なる価値観に触れることができる、貴重な機会です。
全員で助け合って、一緒に呼吸をして、みんなが同じように与えられた体を使って、祈りの音楽に奉仕する。
そこから得られる気付きは、クリスチャンではなく、普段演奏している音楽も18世紀のものが多い私にとっても、とても大きいもので、今も少しずつ自分に変化をもたらしているように、これからの自分にも糧になっていくと思っています。
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今日は、疲れが残っていて、ぼーっとしたまま市街地の方まで、散歩に出かけた。
気になっていたスパイスの専門店兼カフェでお昼ご飯。
とても美味しくて、幸せを感じる私の目の前では、テレビのワイドショーがロシアのウクライナ侵攻を報じていた。
私たちが昨日、隣の人の息づかいを自分の呼吸のように感じて、助け合いながら歌ったように、世界中の人たちが、隣人とともに呼吸し、助け合い、手を取り合って美しい世界を目指して生きていくというのは、夢物語なのだろうか。
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【コンサートのお知らせ】
2022年3月21日(祝) 14時開演(13時半開場)
松明堂音楽ホール (西武新宿線「新所沢駅」徒歩2分)
松明堂音楽ホール (西武新宿線「新所沢駅」徒歩2分)
Musique de la flûte traversière フルートの音楽 vol.1
18世紀ドイツ フラウト・トラヴェルソとチェンバロの響き
【プログラム】
J.J.クヴァンツ (1697-1773):3声のソナタ ホ短調 QV2:21
G.P.テレマン (1681-1767):「6つのコンチェルトと6つの組曲」より 組曲第6番 ニ短調 TWV42:d3
J.S.バッハ(1685-1750):フルートとチェンバロのためのソナタ イ長調 BWV1032
J.C.F. バッハ(1732-1795):フルートとチェンバロのためのソナタ ニ短調 他
【演奏】新井道代(フラウト・トラヴェルソ)、中川岳(チェンバロ)
18世紀ドイツ フラウト・トラヴェルソとチェンバロの響き
【プログラム】
J.J.クヴァンツ (1697-1773):3声のソナタ ホ短調 QV2:21
G.P.テレマン (1681-1767):「6つのコンチェルトと6つの組曲」より 組曲第6番 ニ短調 TWV42:d3
J.S.バッハ(1685-1750):フルートとチェンバロのためのソナタ イ長調 BWV1032
J.C.F. バッハ(1732-1795):フルートとチェンバロのためのソナタ ニ短調 他
【演奏】新井道代(フラウト・トラヴェルソ)、中川岳(チェンバロ)
【チケット】3000円(全席自由)
【ご予約・お問合せ】コンサート事務局 メール baroque.office@gmail.com