2022年5月19日木曜日

植村先生

東京音大でお世話になっていた植村泰一先生の訃報とともに始まった一日。

進むべき道が良く分からずさまよっていた時代に、ダメな時も、良い時も、厳しくも温かく見守って下さった先生でした。
博識だけど偏らず、常にフルートを超えて、音楽、人生、世界を見なさいと言い続けて下さった先生でした。
コロナ前まで続いていた座学の勉強会では、生徒の誰よりも勉強されてきていて、その向学心に舌を巻きました。
学生時代、先生のレッスンを受けた後は、時に、良い映画を観た後や、良い本を読んだ後のような感触が残っていたことを思い出します。
「やることなんていくらでもあるじゃないか」と言われた言葉が頭から離れません。
先生からいただいた、いくばくかのことでも、私は周りの方に分けていくことができるだろうか。