2026年4月2日木曜日

植村先生、ハイデガー









 朝日新聞を広げたら、ハイデガーの特集が。

東京音大での恩師、故植村泰一先生の勉強会で、ハイデガーの「存在と時間」を皆でふうふう言いながら読んだことを思い出す。

2010年頃から10年ほど続いた植村先生との勉強会。
時には5人程度、多い時は10人位いたかの少ない人数の有志の弟子達が集まり、その時々で哲学の本を読んだり、誰かが興味のあることを発表したり、先生が何かの切り抜きを持って来て下さってそれを読んだり。

実際に楽器を出して音を出したことはほんの数回、ほとんどがいわゆる”勉強”のゼミで、ハイデガーに挑戦した時のように、難解で何も分からない感じのまま終わることもあったけれど、それも含めて刺激的で温かく、今思えばとても貴重な時間だった。

そのゼミでは、誰よりも勉強してきているのが植村先生で、その向学心には舌を巻いた。
お宅の先生のお部屋には、音楽はもちろん、文学、哲学、歴史の本がびっしりと本棚に並び、先生の深い知識の源流を見る思いだった。

温かい人柄だけれど、時にスパッと切れ味の良い一言を言う先生。
「今は戦前でしょ。」と時に触れておっしゃっていた。

それが現実となって目の前に現れつつあり、先生への懐かしい思い出とともに、
こんな時代だからこそ、自分が自分として生きていく覚悟を持たなければと言い聞かせる。


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~演奏会のお知らせ~

5月31日(日)、新所沢の松明堂音楽ホールにて、音楽大学出身の生徒さん達と演奏会を行います。

音大でモダン・フルートを勉強して、私の所にトラヴェルソのレッスンに来て下さっている方達です。

ぜひ応援にいらして下さい!

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2026年5月31日(日)14:30 開演 (14:00開場)

初夏のバロック散歩
~フラウト・トラヴェルソと歩く、音のこみち~

【プログラム】
J.B.de ボワモルティエ:5本のフルートのためのコンチェルト ト長調
J.-M.オトテール:トリオ・ソナタ ホ短調
J.J.クヴァンツ:トリオ・ソナタ イ短調
G.P.テレマン:カノン風ソナタ ニ長調
M.マレ:トリオによる組曲 ト短調
J.S.バッハ:トリオ・ソナタ ト長調 BWV1039

【出演】
新井道代  岡本元輝 嶋村順子 菅原はるみ 一杉恵理子(フラウト・トラヴェルソ)
伊藤一人(チェンバロ)

【会場】松明堂音楽ホール
【入場料】前売り 3,000円 当日 3,500円 
【ご予約、お問合せ】メール baroque.office@gmail.com
コンサート事務局)




























奇才W.F.バッハ 無事終演しました

*こちらの記事、終演後割とすぐに書いたのに、うっかりして下書きのままになっていました! 4月2日、やっと公開。

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先週土曜日、「コルテ・デル・トラヴェルソvol.32 奇才W.F.バッハ」無事に終演しました。

準備期間は、音の嵐とフリーデマン・バッハの情動に飲まれかかって、いつになく緊張感のある期間でした・・。役作りをする俳優さんもこんな感じなのかな?!とか思いながら過ごしておりました。

この期間、なぜかものすごい食欲が出て、普段は食べたいとか思わないトンカツを食べに行ったり、とにかく色々たくさん食べていた気がします。

無事に終わって良かったです!

今回も白井美穂さんのエネルギーと明るさに助けられ、上羽剛史さんの温厚さにも大変助けられました。

いらして下さった皆様、応援して下さった皆様、ありがとうございます。