2025年10月9日木曜日

その他の演奏会のご案内

年内の、11月23日のアミーゴでのもの以外の演奏会をご案内させて頂きます。
ご都合よろしければぜひいらして下さい!

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♪12月7日(日)14時開演
 KEKレクチャーコンサート
 科学と音楽の饗宴 2025 

 第1部の科学の講演(兵頭俊夫氏による)に続き、『フラウト・トラヴェルソの魅力』と題して、第2部で演奏させて頂きます。

 プログラム:オトテール/組曲 ト長調 
       ブラヴェ/フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調 
       J.S.バッハ/フルートとチェンバロのためのソナタ ロ短調 他

演奏:新井道代(フラウト・トラヴェルソ)、福間彩(チェンバロ)
会場:ノバホール(つくば駅より徒歩5分)
全席自由 500円
お申込み:ノバホール 029-852-5881


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♪ 12月20日(土)14時30分開演
フランスバロック音楽の栄華 
vol.2 パリで活躍した音楽家たち

プログラム:ルクレール/音楽の愉しみ 第2番 ト短調 作品8
           トリオ・ソナタ ニ長調 作品2-8
ブラヴェ/フルートと通奏低音のためのソナタ ニ短調 作品2-2 
     フルートと通奏低音のためのソナタ ロ短調 作品3-2
A.フォルクレ/ヴィオール曲集 第5組曲 ハ短調より  他

演奏:白井美穂、新井道代(フラウト・トラヴェルソ)、小池香織(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、曽根田駿(チェンバロ)

会場:今井館聖書講堂(駒込)
入場料:4000円(当日4500円)
お申込み:officebaroqueflutes@gmail.com



 

















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♪ 12月27日(土)14時30分、18時開演 
ムジカ・パラフォニスタ  アキテーヌのクリスマス

プログラム:アキテーヌのクリスマスのための多声ヴェルススより
      アリエノ―ル・ド・ブリュターヌのグラドゥアーレ集 より 

演奏:ムジカ・パラフォニスタ
会場:カトリック豊島教会
入場料:4000円 (学生2800円)
お申込み:musicaparaphonista@gmail.com

(*歌で参加します)   






 




 


2025年10月8日水曜日

古楽器で楽しむバロック音楽inアミーゴ vol.15

11月23日(日・祝)に、入間市文化創造アトリエ・アミーゴにて、演奏会を致します。

今回は、「イタリアへの憧れ」というテーマで、イタリア人作曲家の作品や、イタリアの音楽に影響を受けて書かれたフランスやドイツ人の作品を演奏します。

そこで今日は、誰がどのようにイタリアに憧れていたのか?というのを、フラウト・トラヴェルソという楽器からの目線で書きたいと思います。

♪ ♪ ♪

 バロック音楽は、17世紀になる頃にイタリアでオペラが上演されたのを機に始まったとされています。

 一方でフラウト・トラヴェルソという楽器は、18世紀初頭くらいから、まずフランスで流行した楽器で、その頃のフランス人作曲家の作品はたくさん残っていますが、イタリアではどうだったかと言うと、18世紀初頭だと、実はあまり作品がありません。
(有名なヴィヴァルディのフルート協奏曲集は、1729年頃の出版で、少し後になります。)

 トラヴェルソの少しくぐもった、哀愁を帯びたような音色は、イタリア人の趣味ではなかったのか、イタリアで流行っていた楽器は、やはり、ヴァイオリン、そして笛は笛でも音が明るくはっきりしているリコーダー、でした。

 フラウト・トラヴェルソがフランスで流行し始めた18世紀初頭というのは、バロック時代(17世紀になる頃から18世紀半ば頃まで)的にはすでに後期(盛期)に入っていて、少し(かなり)遅れてやってきた人(楽器)だったわけですが、この頃フランスの音楽がどういう感じだったかと言うと、ルイ14世の絶対王政によって音楽の趣味も厳しく王の趣味に合うように統制されていたそれまでのフランス音楽の様式に、少しずつ、イタリアの様式が融合されていく、という流れの中にありました。

 というわけなので、トラヴェルソの作品は、かなり初期のものはフランスの伝統的な様式で書かれているものもありますが、時代が新しくなるにつれて、段々とイタリア様式が融合されていくのが、楽譜を見ても顕著になってきます。(その辺りについてはまた改めて書きたいと思います)

 フランスの音楽家にはやはり、この時代の音楽の先駆者であるイタリアに対して憧れがあったようで、太陽王として君臨したルイ14世の晩年、そして没後には、イタリア音楽の様式を取り入れようとする流れが加速しました。

 実際に18世紀前半のフランスのトラヴェルソのレパートリーを演奏してみると、フランスの音楽に特有のアンニュイな雰囲気の中に、イタリア音楽の技巧的なパッセージが混在している曲も多く、トラヴェルソには、イタリアの作品は少ないと言いつつも、イタリア音楽の雰囲気を味わうことができます。

♪ ♪ ♪

演奏会では、お話も交えながら、実際の音でお聴きいただきたいと思います。

このブログでもまたこの話題について書いていきたいと思っております。

皆様のご来場をお待ちしております!

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古楽器で楽しむバロック音楽inアミーゴ

vol.15  イタリアへの憧れ

 2025年11月23日(日)15時開演(14時半開場)

 ~Program~

J.-M. オトテール:トリオ・ソナタ ニ長調 作品3-2
N. シェドヴィユ(伝ヴィヴァルディ):ソナタ〈忠実な羊飼い〉第6番 ト短調A. ヴィヴァルディ:チェロと通奏低音のためのソナタ 第1番 変ロ長調
M. ブラヴェ:フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調 作品2-3
P.A. ロカテッリ:トリオ・ソナタ イ長調 作品5-3 他

 ∼演奏∼

案内人 新井道代(フラウト・トラヴェルソ)

ゲスト 岡はるか(フラウト・トラヴェルソ)、富田牧子(チェロ)、崎本麻見(チェンバロ)


会場:入間市文化創造アトリエ・アミーゴ ホール

(西武池袋線「仏子駅」北口徒歩5分。駐車場に限りがありますので、ご来場には公共交通機関をご利用ください。)

  【入場料】3000円 (高校生以下1000円 *コンサート事務局でのみお取り扱い)

 【チケットご予約、お問合せ】 Tel: 050-7132-0903 (コンサート事務局)

【チケット窓口販売】入間市文化創造アトリエ・アミーゴ 04-2931-3500

 (窓口販売のみ。公演内容のお問合せはコンサート事務局までお願い致します。)

Tigetからもお申込み頂けます。 https://tiget.net/events/417013






2025年10月7日火曜日

読書

 9月27日の演奏会が終わって、ちょっとぼーっとしていたら、もう10月7日!?

終わったらすぐに、”無事終演しました!”とかブログを更新した方が良いのだろうけれど、なかなか理想通りにはいきません・・。

ですが、演奏会は無事終演しました!!

今回は、費やした時間とエネルギーが結構大きく、終わった後しばらく、ぼーっとしてしまったわけですが、大きな刺激を与えてくれる仲間と演奏会を作る楽しみは十分に味わえて、アンサンブルの仲間には本当に感謝です。

終わってから、かなり読書に没頭していました。

何冊か読みましたが、印象深かったのを挙げると、

『自分とか、ないから。 教養としての東洋哲学』しんめいP著


少し前に、電車の中で宣伝を見かけ、気になっていた本。敬愛する演奏家の先輩が、「読んだよ~、面白かった。」とおっしゃっていたので、購入。

文体は軽くてポップなのですけど、その分すらすら読めて、そして結構深い所の入口までちゃんと案内してくれる感じでした。

巻末に、お勧め図書がまとめてあり、今はその中から気になるのを順に読んでいます。






それから、 『ちづる 娘と私の幸せな人生』 赤崎久美著

8月末に、母の友人が主催している野外での映画会が愛知県の知多半島であり、『ちづる』という、自閉症の妹を持つお兄さんが撮った映画を観たのですが、この本は、その兄妹のお母さんが書いたもの。

映画では描かれていなかった、家族の歴史や、自閉症のちづるさんを育てる大変さや喜びがダイレクトに伝わって来て、すごく引き込まれて読んでしまいました。


さて、そろそろ次の準備に本腰を入れなければ、と昨日練習計画を立てた所です!

11月23日に、入間市文化創造アトリエ・アミーゴで続けているシリーズのvol.15があります。

とりあえずチラシはこちらです!
いつもデザインをお願いしている、森本温子さんというお友達に作ってもらいました。
デザイン案を送ってもらった時、あまりに可愛く素敵で、しばらくニヤニヤと眺めてしまいました。
演奏会についての詳細は、また改めて書きたいと思います!



2025年8月29日金曜日

多鍵式フルート

 9月27日の演奏会まで、一か月を切りました!

この暑~い夏は、多鍵式フルートの練習に費やしていました。
まだまだ夏も終わりそうにないので、練習もまだがんばります。

普段吹いている、1キーのバロック時代のトラヴェルソに、さらにキーが7つ増えた楽器、と言えばよいでしょうか。
18世紀の後半から19世紀にかけて(もしかしたら20世紀に入っても?)使われていました。






モダン・フルートから見たら過渡期の楽器なのかもしれませんが、
1キーのトラヴェルソしか知らなかった人たちからしたら、
すごく新しい、色々なことができる、色々な可能性のある楽器だったと思います。

キーが増えた分、それを操作する練習、そして、指穴をふさぐ動きと、キーを押さえる動きをしなやかに同期させる練習が必要で、かなりの時間を必要とします。(少なくとも私には)

コツコツ練習している分、慣れてくるのがよく分かって嬉しいです!

あと1か月ちょっと、この楽器とともに暮らしたいと思います♪

ぜひ聴きにいらして下さい。

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2025年9月27日(土)14時開演(13時半開場)

古典派の知られざる室内楽曲を求めて
vol.3 初期ロマン派への萌芽

【プログラム】
A.M. ギロヴェッツ:フルート四重奏曲 ト長調 作品11-2
J.B. ヴィオッティ:フルート四重奏曲 ハ短調 作品22-2
A. ロッラ:ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための協奏的三重奏曲 変ホ長調 BI344
F. ダンツィ:フルート四重奏曲 ニ短調 作品56-2

【演奏】新井道代(フルート)、宮崎桃子(ヴァイオリン)、廣海史帆(ヴィオラ)、野津真亮(チェロ)  (ピリオド楽器使用)

【会場】今井館聖書講堂(山手線駒込駅より徒歩11分,南北線駒込駅より徒歩8分、都営三田線千石駅より徒歩5分)
アクセスはこちら→ https://imaikankyoyukai.or.jp/public_html/access_map.html
【入場料】3500円

【ご予約】Tiget https://tiget.net/events/408565
【ご予約、お問合せ】
コンサート事務局    baroque.office@gmail.com



2025年8月25日月曜日

人間ドック

3年ぶりに人間ドックに行ってきた。

早速、血液やその他もろもろのデータをもらい、大体、正常値内で、
でもコレステロールだけ3年前より結構高くなっていたのが気になった。

名前を見ても何のことだかよく分からない色々な検査項目と、その値を眺めていたら、私の知らない所でも私の体はちゃんと働いてくれているんだなぁ~と思った。




2025年8月21日木曜日

スリランカ⑤

スリランカ旅行記、時間がある時は書けていたのですが、色々とやることが増えてきて、ほっぽってしまいました!

とりあえず、写真だけ載せておきたいと思います。



ダンブッラという街の石窟寺院の仏像群。
こちらは、頭にコブラが乗っています!

涅槃仏。


かなりカラフルな色づかいで、天井にもフレスコ画模様がびっしりと描かれていました。







森の中の素晴らしいホテルに泊まりました。

ベランダに出ようとしたら、早速猿がやってきて、ベランダでのんびりは断念。 



森の中に突如現れる巨大な岩、シーギリヤ・ロック。5世紀にはここの頂上に王宮があったそうです。










今は観光用に、断崖に階段が付けられていて、

上まで登れるようになっています。

見た目よりは、あっさりと頂上に登れました!






頂上からは一面の森、大自然が一望できます。




こんな岩の上にどうやって来たの?!という
ほど、沢山の犬が頂上でもうたた寝。


2025年8月12日火曜日

スリランカ④

話は前後しますが、仏歯寺の博物館で見たもので印象的だったのが、17世紀に、オランダ人がキャンディ王朝の王と会見している場面を人形で再現している展示でした。(写真を撮っておけば良かった・・!)

オランダに留学していた身としては、馴染み深いオランダ人と、こうしてひょっこりやってきた国であるスリランカの王が、“17世紀に出会っていた・・!”、オランダがスリランカを植民地支配していたのは知っていたけれど、“あ、ほんとに出会っていた!” みたいな新鮮さがありました。
(オランダがスリランカを植民地支配していたのは、1640年から1796年のことだそうです。)


さて、スリランカの街を車で走っていると、仏教の寺院(日本のお寺より、かなりカラフル)、ヒンドゥー教のものと思われる神々を祀った祭壇、モスク、キリスト教の教会などが次々に現れてとても興味深い。

スリランカでは、仏教徒が人口の70%、その他の割合をヒンドゥー教徒、イスラム教徒、キリスト教徒で分け合っている感じだそうです。
街中でも、イスラム教徒と思われる人をよく見かけ、宗教が混在しつつ共存しているのを感じました。


こちらは、仏歯寺の中の部屋の一つ↓