2016年7月29日金曜日

第4回ワークショップ終了しました

7月24日(日)に、第4回トラヴェルソ・ワークショップを行いました。

今回も皆さん熱心に参加して下さり、私もとても楽しかったです。

今回も、今年の前半からずっと用いている、バッハのマタイ受難曲からのコラールを題材に進めました。
まず音階などを練習して運指の確認などしてから、4つあるパートを一つずつ練習し、段々、一人一パートに分かれてアンサンブルができるようにしていきました。

音程の確認をしたり、重要な音とそうでもない音の区別について、通奏低音の読み方についてなどの話をしたりで、あっという間に終わってしまいました。


「トラヴェルソを吹いたことがあれば、モダンフルートでバッハなどを吹く時に、アプローチの仕方が変わるかもしれない」という感想を言ってくださった参加者がいらっしゃいましたが、それは本当にそうだと思います。

例えば、今回も皆さん、クロスフィンガリングという指使いの工夫で作る音で苦労されていましたが、もしこれからバッハの曲などに、このクロスフィンガリングを使う音を見つけたら、「あ、あの、息づかいの難しい、音程や音色にかなり気を使う音だな」と気が付くと思います。
もしそういうことを知っていたら、ある音をどうやって吹くか決めるときにイメージや選択肢が、より具体的になるのではないかと思います。
作曲家が見ていたものと同じものを通して楽譜を見たら、今までとは違った見方ができると思いませんか?


次回、第5回は8月21日(日)に行います。
一般クラス13:00~14:45、専門家クラス①15:00~16:45です。

皆様のご参加をお待ちしております!




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フルート奏者のための 
トラヴェルソ・ワークショップ
2016後半期

普段はモダン・フルートを吹いている方のための
トラヴェルソ体験講座です。

【日程】 
5 821日(日) 一般クラス 13001445, 専門家クラス①15:0016:45
6回 1023日(日) 専門家クラス②13:0015:00
7回 1113日(日) 一般クラス 13001445, 専門家クラス①15:0016:45
8回 1218日(日) 専門家クラス② 13:0015:00

一般クラス趣味としてフルートを演奏されるためのクラス
専門家クラス①音大等でフルートを専門的に勉強している方、または勉強した方でトラヴェルソは未経験の方のためのクラス
専門家クラス②音大等でフルートを専門的に勉強している方、または勉強した方で、既にトラヴェルソ・ワークショップに参加した事のある方。または、トラヴェルソを吹いたことのある方。

*各回定員4名。楽器は一人一本を無料でお貸しします。一回のみの受講も、複数回の受講も可能です。
*楽譜、資料なども全てこちらでご用意します。

【内容】
〈一般クラス、専門家クラス①〉楽器の説明や音階を吹いてみることから始め、バロックのやさしい曲を演奏してトラヴェルソを体験します。
〈専門家クラス②〉ボワモルティエの組曲op.22を通して、フランス・バロック音楽の演奏様式を学び、トラヴェルソの体験をさらに深めます。

【受講料】
〈一般クラス、専門家クラス①〉3000/ 1
〈専門家クラス②〉3500円 / 1回 (ともに楽器レンタル代、資料代込)

【会場】アトリエ・ソノーロ 1600022 新宿区新宿281新宿セブンピル603
       地下鉄丸の内線「新宿御苑前」駅より、徒歩3(お申込み頂いた方には地図のリンクをお送りします)

【講師】 新井道代
東京音楽大学を経て同大学院フルート専攻修了。大学院修士論文「モダン・フルートによるバロック音楽演奏について」は高く評価され、日本フルート協会会報に掲載された。同大学で1年間助手を務めた後、オランダ,デン・ハーグ王立音楽院古楽科に留学。2009年に同音楽院修士課程を修了し、帰国後は古楽アンサンブル、オーケストラを中心に演奏活動を行う。バッハ・コレギウム・ジャパンのマタイ受難曲公演に度々参加。2012年東京音楽大学公開講座「音楽のことば」フルートクラス講師。また、雑誌「季刊リコーダー」にバロック音楽に関する記事をたびたび執筆している。これまでにモダン・フルートを、相澤政宏、梅津正好、植村泰一の各氏に、トラヴェルソを前田りり子、バルトルド・クイケン、ウィルバート・ハーツェルツェットの各氏に師事。ぺアーレ埼玉フルート講師、アイゼナハ音楽院トラヴェルソクラス講師。
ホームページ http://www.michiyoarai.net/


【お申し込み】 各開催日の1週間前までに、お名前、希望クラス、簡単な音楽歴をお書きの上 michiyo0104*gmail.com (*を@に変換)までメールでお申し込み下さい。

*定員になり次第締め切ります。 
*1週間前を切ってもお申し込み頂ける場合がありますので、ご遠慮なくお問合せ下さい。


こちらに今までのワークショップの事などを書いていますのでご覧ください。
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