2024年2月4日日曜日

LUMEN

LUMEN 光よ! 昨日、無事に終演しました。

普段フルートで演奏しているレパートリーは18世紀のものが多いのですが、昨日歌った歌は12~13世紀と、それよりも随分昔のもの。

一晩経って思い返すと、なんだか中近東かどこかの知らない国を旅してきたような気分です。
知らない国は、本で読んでいるだけだと、はるか遠い世界のことのように思うけれど、行ってみると、人々の息づかい、独特な魅力に引き込まれて、また行ってみたい!と思う・・・。
知らない土地にも脈々と続く人々の生活があり、祈りがあったのだなぁと思う・・。

音楽史で習ったオルガヌム、モテトゥス、コンドゥクトゥス等々を実際に自分の声で歌い、さや堂の素晴らしい響きの中で味わうというとても貴重な経験をまたさせて頂きました。

今までは、歌うの好きです~、古い音楽歌ってみたいです~、というノリで参加していましたが、今回は曲の難しさも量もグッと増えて、やりがいがありました!

このグループで歌うと、祈りがそのまま音楽になっている、という事にじんわりと感動します。(歌詞対訳を読んでいると、昔の人の祈りの気持ちが心にぐっと入って来て、それだけで涙ぐんでしまう・・。)

だけど感動するだけではなくて、歌うという事にもっと心身を捧げるというか、正しく(?)心身を使う、という事を実践することが、良い演奏への道、そして祈り自体なのではと思います。

毎回、厳しいのになぜか笑いの絶えない練習は、リーダーの美加恵さんの人柄ゆえ。
素敵なメンバーの皆さんと半年以上かけて準備した演奏会が、来てくださったお客様にも何かが伝わっていたら嬉しいです。

いつも練習中に言われている言葉、「リラ~ックス!」が、夜公演では少し出来た気がする。
また歌う時に、この感じが思い出せますように!