敷地内に、いくつか博物館があるらしいので、それらを見に行くことにしました。
仏歯寺。
博物館を見るためでも、靴を脱いで裸足にならなければならず、また靴を入口で預ける。
早朝のお参りで預けた時と同じお兄さんで、なんとなく、”あ、また来たのね”みたいな顔をされる。
仏歯寺に戻ったのが9時過ぎで、それはちょうど2回目の、“ブッダの歯の部屋が開くお参り”(プージャというそうです)の時間でした。
お寺の建物の外にも、白い服を着た人たちが溢れ返っていて、お祈りの言葉を唱える声が響き渡っていて、”あぁ、こういう風に遥か昔から祈りが捧げられてきたのだなぁ”と思って、またしみじみとした気分になった。
仏歯寺の敷地内にある博物館は、スリランカの歴史を紹介するもの、像の博物館(剝製が展示されている)、色々な国の仏教を俯瞰して紹介するもの、など、いくつかあって、それらを見て回る。
学校の行事で来ているっぽい、スリランカの小学生の団体が結構いて、私達が外国人だからか、すごくこっちを見てきて、“ハ~イ” とか “ハロー” とか言ってくる。
スリランカの子ども達は、目鼻立ちがくっきりして、パチリとした目で見てくるから、かわいいのだけど・・・。そんなに外国人が珍しいのかな??
仏歯寺の博物館を一通り見た後、他のお寺に行ったりするほどの体力はなくなってしまい、近くにあったショッピングセンターに入った。
普通に日本にもありそうな、4階建て位の近代的なショッピングセンターで、スーパーや衣服の店、電器店などが入っている。
スーパーで紅茶など買った後、ムレスナティーという紅茶メーカーのカフェがあったので、そこで一休み。
紅茶と、“ココナッツが挟んである”、と店員さんに言われたホットサンドを頼んだら、そのココナッツは唐辛子などと混ぜてある辛いもの(Pol Sambolというココナッツのふりかけだったらしい)で、なかなかに辛く、完食はできず・・。
13時頃またホテルに戻り、昨日の運転手さんと落ち合う。
運転手さんが、“運転の支払いのために、これからボスの所に連れて行くから、ボスに今回の運転手代を払ってくれ” というので、一体どこに連れていかれるのかと思いながら車に乗ると、また、目と鼻の先の仏歯寺の前に到着・・。
仏歯寺の前の、由緒ある“クイーンズ・ホテル”というホテルの中に旅行会社のオフィスが入っていて、そこがこの運転手さんが所属しているオフィスなのらしかった。
そこには、“ロイス”と名乗るボスがいて、にこやかに私たちを迎えてくれる。
私の友人は、日本からこのボスと、メッセンジャーでやり取りして、今回の旅の車の手配をしてくれていたのでした。
ロイスはにこやかに、でも、メッセンジャーで提示してきた金額よりもかなり上乗せした金額を請求してきた。
私達が、“初めに聞いていた金額と違う”と言うと、“3日目の行程をちゃんと組み込むのを忘れて言っていた。でもこちらのミスだから、お任せしますよ。”とのこと。
本当にミスなのか故意なのか、という感じだけれど、中間の所で落ち着いて、支払う。
普段日本で生活していたら、あまり出くわさないような出来事で、あぁ、外国を個人旅行するというのはこういうことだった、と思い出す。