まだまだ暑い日が続きますね・・💦
なかなか体に堪えます。
今日は、9月12日に行う演奏会、「知られざる室内楽曲を求めて ~vol.1 マンハイム楽派を中心に~」の話題を・・。
”マンハイム楽派”という名前はお聞きになったことがあるでしょうか?
主に、18世紀半ばにドイツ南西部のマンハイム宮廷に創設された楽団で活動していた音楽家たちのことを総称してそのように呼びます。
では、一体どのような楽団だったのでしょうか?
17世紀の三十年戦争などで大きな被害を受けたマンハイムは、プファルツ選帝侯カール3世フィリップがこの地に宮廷を移したことにより発展し、町は活気づきました。
1743年に後を継いだカール・テオドールは、様々な文化を振興しますが、とりわけ音楽に情熱と予算を注ぎます。
国外から一流の音楽家を集め、国内の音楽家も養成し、あらゆるジャンルの優れた作品を取り寄せては、自分の楽団にそれを演奏させました。
よく訓練されたこの楽団は、当時、最大で最高の楽団と称えられ、「音楽を聴くならマンハイムに行くしかない」と言う人もいたほどだそうです。
宮廷ではほぼ毎日、室内楽が演奏され、時にカール・テオドール自ら、フルート、クラリネット、チェロなどを演奏したそうです。
新興の地に国内外から集まった音楽家の生み出す多様性に溢れた音楽は、若きモーツァルトをも魅了し、やがて革命前夜のパリ、産業の発展に沸くロンドンにも伝えられて、同世代、次世代の音楽家に大きな影響を与えました。
マンハイム宮廷は、1778年に、カール・テオドールがバイエルン選帝侯を継承したことにより、ミュンヘンに移されることとなり、その求心力を失いました。
音楽もまた、実際に人々の耳に聴かれることはなくなりましたが、そのエッセンスは確実に次世代へと引き継がれていきました。
9月12日の演奏会では、マンハイム楽派の音楽を中心に、同時代にウィーンで活躍したホフマイスター、イタリア人、ボッケリーニの作品などもあわせてお楽しみいただきます。
皆様のご来場を心よりお待ちしております!
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古典派の知られざる室内楽曲を求めて
~ vol.1 マンハイム楽派を中心に ~
E.アイヒナー:フルート四重奏曲 イ短調
F.ジャルディーニ:フルート四重奏曲 ニ長調
K.J.トエスキ:フルート四重奏曲 ニ長調
L.ボッケリーニ:弦楽三重奏曲 変ホ長調
F.A.ホフマイスター:フルート四重奏曲 ト長調
新井道代(フルート)、宮崎桃子(ヴァイオリン)
廣海史帆(ヴィオラ)、野津真亮(チェロ)
〈ピリオド楽器使用〉
昼の部 14時開演(13時半開場) 夜の部 19時開演(18時半開場)
入場料:3000円
ご予約、お問合せ: メール baroque.office@gmail.com (コンサート事務局)