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2026年6月5日金曜日

古楽とは何か

アーノンクールの「古楽とは何か」を読み直しています。










1997年に出版された邦訳。
私はもうちょっと後(!)の、修士論文を書いていた頃に初めて読みました。








冒頭の辺りは、要点が何か、理解するのがちょっと大変な感じがしたけれど、
読み進めて行ったら、だんだんハマってきて、ここ数日、暇さえあれば読んでいます。
“古楽”を考える上で大事なことがかなりズバリと書かれていると思う。
昔読んだ時に、どんな感想を持ったかあまり覚えていないのですが、(でもかなり影響を受けたことは確か)、今読んでもとても面白く、考えさせられる。


そして、ここ数日の笛の練習は、13日にモダン・フルートで参加する、バッハ「ロ短調ミサ曲」の練習がメイン。
何度もやったことのある曲ですが、言わずもがな名曲で、リハと本番が楽しみです。
今は自分の中にある曲のイメージを、モダン・フルートでどうやって出していくのか、の“翻訳作業”をしている感じです。




2023年12月8日金曜日

風邪気味なので

少し風邪を引いてしまい、更新が本番から何日も経ってしまいましたが、12月5日に、インエフにて ”片っ端トリオ” 今年最後の本番でした。

前の晩にこともあろうか37度の熱を出してしまい、ひやひやでしたが、ひたすら寝る&ベンザブロックのお陰で、なんとか乗り切りました。


少し前に、ネット記事で、野球のイチロー選手が
「しんどいときでも形を保って。上手くなるチャンスだから。」
と野球少年たちにアドバイスした、というのを読んで、たまに思い出して反芻していたのですが、今回も、”頑張らない範囲で、でも大事なことはちゃんとやる”
という気持ちでやろう、と思って会場入り。

本番が始まったら、もう何回も本番をさせていただいて慣れてきた、インエフならではの
響きの中で、結構色々なことが出来たかなと思います。

そして不思議に西田さんと中山さんとの音とも、今までで一番調和していたような!

それは、お2人も感じていたようで、終わった後に、そんな話で盛り上がりました。

次回、片っ端トリオは来年2月28日です!
ぜひ遊びにいらして下さい♪


さて、まだ少し風邪気味なので、家で積ん読(つんどく)の本を読んでいます。
とりあえず、こちら。




「古楽の終焉」
 ブルース・ヘインズ著


読破するには時間がかかりそうですが、頭を使いつつ読んでいきたいと思います。











 



 

2022年6月30日木曜日

タラント

毎日びっくりするほど暑いですね!
なんだか息をしているだけで精一杯な感じになってきます。

仕事とか用で外出する以外は、家の中でぼーっとしているか、本を読んでいます。
(あ、練習はしています・・。)

この間、好きな作家の一人である角田光代さんの「タラント」という小説を読み終えました。














上から撮っているので分かりませんが、厚さが3センチくらいある、ずしっとした本です。
本屋さんで手に取った時、その厚さに一瞬ためらいましたが、読み始めたら、どんどん引き込まれて、毎日引きずり込まれるように読んでいました。
あらすじはここでは省きますが、登場人物も、起きる出来事も、他人事だと思えず、自分のことを書いてくれているかのような感じがして、泣いたり笑ったり、忙しい読書でした!
緻密で力強くて、こういう小説を書けるって本当にすごい、と思いました。

それで、読み終わった直後に、勢いで、なんと角田さんにファンレターを書いてしまいました・・!
出版社に気付で出しました。
あ~、緊張した!

今は、角田さんの、10年以上前に出版された「八日目の蝉」を読んでいます。
冒頭から引きずり込まれて、泣きながら読んでいます・・。
インコのモズちゃんの横で、すすり上げながら読んでいると、モズちゃんが心配して一緒に鳴いてくれます・・。


2022年4月5日火曜日

「老後とピアノ」読了

2日くらい前に買って読み始めた、稲垣えみ子さんの「老後とピアノ」を早くも読み終わった。










生徒さんたちの心境がよく分かったりするかな、教える時のヒントがあるかな、などと思って読み始めたが、予想を超える良い本だった。

きっと、大人になってから楽器を習い始めた方にはよく分かる話(子供の時と違って指が思うように動かない、など、その他諸々・・)が多いと思うが、曲がりなりにもお金をいただいて楽器を教えたり、演奏している私にも、そうそう、そうなんだよ~、と共感できるところがたくさんあり、稲垣さんの洞察の深さにう~むとうなりながらあっという間に読み終えた。

がんばって、誰かのように上手に弾きたいと思っていた稲垣さんが、そうではなくて、「今ここ」の自分を味わい、慈しみ楽しむことこそが大切なのでは、と気付くまでの過程が、軽妙な文章でつづられている。

最後の方の発表会の話とか、バレンボイムのコンサートの話なんか、ウルウルしながら読んだ。

ピアノとか、音楽とかを超えて、人生そのものの本だと思う。

読みながら、これは生徒さん達にもお勧めしたい!と思い、どうせなら貸し出しちゃえ~、ということで、早速、今日いらした生徒さんから(半ば強引に)貸出開始。

新井図書館!

貸出票まで作りましたよ!








2022年4月3日日曜日

桜、「老後とピアノ」

今年の春は雨が多い気がします。

今日も、実は生徒さんの一人と、山に行く予定でしたが、昨日までの予報と違って、夜から雨!
一度やんだものの、今日も日中から雨ということで、山は延期になりました。

桜も大分散ってしまったかもしれないですね。

でも、お花見は、晴れている日に、ばっちり、行ってきました!
川越の氷川神社の裏手にある川縁の桜を見てきました。



渡し舟も出ていて、風情たっぷりでした。


さて今日は、家にこもってほぼ読書をしていました。
今日読み始めたのは、稲垣えみ子さんの「老後とピアノ」。

稲垣えみ子さんは、朝日新聞の元記者で、50歳で退職して、家電製品もほとんど持たず、ガス契約もなしで生活していらっしゃる方です。
アフロヘアの方で、たまにテレビにもでていらっしゃいます!

実は少し前に、稲垣さんの講演会を聞きに行き、お話がとても興味深かったのです。
講演会のテーマは、「”ある”幸せ、”ない”幸せ」。
家電製品やモノ、会社などを少しずつ手放していったことによって得た自由と安心についてお話されていました。
私には、まだまだそんなに色々なものを手放すのはハードルが高いかなとは思いますが、お話には深く共感するところがありました。
この講演会の内容は、「魂の退社」https://str.toyokeizai.net/books/9784492045947/
という本でも読むことができます。
(講演会の後、気になって、まずこの本を読みました。)

そして、「老後とピアノ」ですが、こちらは稲垣さんの最新刊。
退職後、40年ぶりにピアノを再開したそうで、ピアノをめぐる悲喜こもごもが書かれています。
地元の図書館で検索したら、予約が26件も入っていたので、今日、思い切って購入してしまいましたが、早速、すごく面白くて引き込まれています。
私の生徒さん達も多かれ少なかれ、このような気持ちなのだろうなぁとか、稲垣さんの先生、良い先生だなぁとか(ちなみに、私と同じ大学の出身でいらっしゃるそうです)、色々と感じるところがあります。

楽器を習っている方にはすごく共感できる(仲間が、自分の気持ちを代弁してくれているかのような?)本ではないかなと思います!

*****
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2021年12月27日月曜日

本 続き

 前回の記事の続きです。

録音の直前に読んで、非常に救われた本のもう一つは、
「空中ブランコ」(奥田英朗)です。

伊良部一郎という破天荒な精神科医の診察室に訪れる、様々な患者についての短編集です。
もう、笑わずに読むのは不可能な位におかしい小説です。
伊良部は、患者を諭す事はおろか、カウンセリングもせず、それどころか自ら患者の仕事場や修羅場に出かけていって、自分が一番楽しんでしまうような変な医者です。
風貌も、言う事もなんかちょっとずれていて、それがべらぼうにおかしく、患者は伊良部だけには警戒心がなくなって、本心を明かすことが出来るようになります。

伊良部は特に治療のような事をするわけでもないのですが、患者と楽しんでどたばたとやっている内に、患者が自分で、自分の中で勝手に作り上げていた妄想や構えや偽りの自分といったものに気が付いて、症状が良くなっていきます。

それぞれの患者の抱えている心の問題は、私も多かれ少なかれ持っているもので、身につまされるような気持ちで読みました。
でもそれよりも、おかしな伊良部と、ハラハラするストーリーの展開によって、笑いながら読んでいる内に、心にうっすらと張った氷のようなものがサァッと溶けていくような感じがしました。

結局、自分で問題だと思っていることは、自分の頭で作り上げた虚構によって生まれているのでは?

心の鎧を一気に吹き飛ばしてくれるような、自分の背中を力強く押してくれるような1冊でした。



2021年12月24日金曜日

 もともと読書は好きなのですが、先日のレコーディング前には、本にすごく助けられました。

レコーディング前は決して体調が優れているとは言えず、正直3日間の録音を乗り越えられるのか、かなり不安でした。
それに加えて、自分が中心になって行う録音という事もあって、それぞれは些細なことであっても、色々な心配がうっすらと積み重なっていくという感じで、ストレスも結構大きかったと思います。

そんな中、読んでいた本の中で特に2冊にはとても救われました。

1冊は、「いのちの初夜」(北条民雄)。
北条民雄は、ハンセン病の作家で、1934年に国立療養所多磨全生園に入所して、1937年に23歳の若さで亡くなった人です。

私は今年の4月に、初めて全生園を訪れて、資料館を見たり園内を歩いたりして、この場所(しかも自分の住んでいる所からほど近い場所で)でハンセン病自体や、隔離政策によって苦しんでいた方がたくさんいたのだという事に、深く思いを巡らせていたのですが、数か月後に、まさにこの全生園で短い生涯を閉じた北条民雄の著作をたまたま見つけて、即購入しました。

短編がいくつか入っている文庫本で、全て、療養所が舞台の小説です。
病気によって絶望の奈落に突き落とされても、人と人のつながりによって、生きるという事について深く思い至る登場人物などが描かれています。
読んでいて目につくのが、ハンセン病の病状の克明な描写で、読んでいてもなかなかつらいものがあるのですが、読み終わった後にはなぜか、自分が浄化された感じというか、エネルギーをもらったような感じさえしました。

”この人たちに比べたら、自分は健康で恵まれているのだから、がんばろう” とか、そういう単なる比較の次元を超えて、”がんばろう”という気持ちが自分の中に生まれてきたのは、多分、北条民雄の文学の力が、ハンセン病の人たちが確かにいて、その人たちの人生があったのだという事を、私の中に、確実に、深く、すんなりと届けてくれて、それが”ハンセン病”という枠をすら超えて、人間についての深い洞察を与えてくれたからだと思います。

2冊目については、また近日中に書きたいと思います!











2021年5月17日月曜日

チャールズ・バーニー

 今まで、日本語では、何かの解説などで抜粋でしか読めなかった「チャールズ・バーニー 音楽見聞録」が去年、邦訳出版されました。

先日、やっと購入して、少しずつ読んでいます。

イギリス人の音楽学者、チャールズ・バーニー(1728-1814) が、1772年にドイツと周辺諸
国を旅した時に見聞きした、音楽界の記録です。
(フランス・イタリア篇もあります)

各都市での音楽界の様子や音楽家との交流がとても詳細に書かれていて、読みごたえがあります!

分厚いし、お値段もなかなかです。(7000円。でもネットで少し安く買いました‥)

楽譜を見ているだけでは分からない、当時の音楽の背景が分かってとっても興味深いです。