2022年2月27日日曜日

明日、ウエルガスの演奏会です

昨日、今日と、ラス・ウエルガス・ヴォーカルアンサンブルの1日練習でした。
10時から18時!

とっても繊細で、少しでも気を抜いたら壊れてしまうガラスのような感じの練習を、長時間全員でやるという、とても貴重な時間でした。


明日、演奏会です。
昨年取り組んだ時よりも、さらに理解が深まってきたので、本番はより深く味わいながら歌えればと思います。

当日券もありますので、ご都合よろしければぜひお出かけいただけば幸いです。

府中の森芸術劇場ウィーンホールにて、昼公演14時、夜公演19時です。




2022年2月25日金曜日

レッスン録②

昨日のレッスン録の続きです。

昨日のお二人目のレッスンはSさん。
前回のレッスンで、もっとダイナミクス(強弱)を付けましょう、という話をしたのですが、昨日は、それについての質問タイムから始まりました。
曲中でのダイナミクスの付け方について、”ビートを入れる”時、そして音が上行(または下行)する時、どのような可能性があるのかを、一緒に考えました。
(実例がなく言葉だけで書くのは誤解を生む恐れがあるので、詳しくは省略します。)

その後は実際に色々な強弱でのロングトーンをしてみたところ、強弱は上手についていたのですが、体の状態、息の状態が気になったので、普段やっているロングトーンに移行して、
息や楽器の振動を感じながら吹くことを探求しました。


三人目のレッスンはGさん。
テレマンのタ―フェルムジークの中の、フルート2本と通奏低音のためのトリオ・ソナタに取り組んでいます。
昨日は主に、”休符を入れてちゃんとアーティキュレーションを作る”ことをお話しました。
これは、フランス語で、”Silence d'articulation" と呼ばれますが、”書かれている音符には(書かれていなくても)休符が含まれており、その休符をちゃんと作る、そしてその長さを適宜様々に変えることによって多様なアーティキュレーションを作ることが出来る” という考えです。
すぐに理解してくださったので、より生き生きとした音楽づくりに役立てて頂けると良いなと思います。


*****

【コンサートのお知らせ】

2022年3月21日(祝) 14時開演(13時半開場)
松明堂音楽ホール (西武新宿線「新所沢駅」徒歩2分)

Musique de la flûte traversière フルートの音楽 vol.1
18世紀ドイツ フラウト・トラヴェルソとチェンバロの響き

【プログラム】
J.J.クヴァンツ (1697-1773):3声のソナタ ホ短調 QV2:21
G.P.テレマン (1681-1767):「6つのコンチェルトと6つの組曲」より 組曲第6番 ニ短調 TWV42:d3
J.S.バッハ(1685-1750):フルートとチェンバロのためのソナタ イ長調 BWV1032
J.C.F. バッハ(1732-1795):フルートとチェンバロのためのソナタ ニ短調  他

【演奏】新井道代(フラウト・トラヴェルソ)、中川岳(チェンバロ)
【チケット】3000円(全席自由)
【ご予約・お問合せ】コンサート事務局   メール  baroque.office@gmail.com  









2022年2月24日木曜日

レッスン録

今日はアイゼナハ音楽院で3人のトラヴェルソレッスンでした。

一人目のAさん。
1月末の、アイゼナハの発表会に参加されて以来のレッスンだったので、まずその発表会についての、私の感想をお伝えしました。

”とても良く吹けていて、共演者の方達と楽しんで演奏しているのは良く分かったのですが、Aさんの意識の中に、聴衆が含まれている感じがしない。なので、聴いている方としては、少し置いてけぼりになっている感じがする。”

という感想です。
もう十分に上手に演奏していて、自分一人や、仲間内で楽しむ分には申し分のない技量とセンスを持ち合わせているAさん。
でも、だからこそ、”大好きで、自分でも演奏したい”曲を、自分や仲間だけで演奏して楽しかったね、で終わらせるのか、それとも、その曲の魅力をその場に居合わせた他の人にも伝えたいと思って吹くのか。
聴衆に伝えたいと思った時に考えなければいけない、様々な音楽的なこと、技術的なことへの意識を深めていただけたらと思って、お伝えしました。

ご本人も、思い当たるところがあったようで、私の言ったことを理解してくださったようなので、これからますます音楽が深まっていくと良いなと思います。

その後は呼吸を感じながらのロングトーンの時間になりました。
体調を崩していてしばらく吹けなかったということで、初めは固かったAさんの体と音が、足裏から指先から頭のてっぺんから空間まで、感じながら味わいながら吹いている内にどんどん解放されて良くなるのがわかり、とても良い時間でした。

・・・書き始めたら長くなってしまったので、他の2人の方のレッスン録はまた次回以降に書きたいと思います!


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今朝のモズちゃんです。





















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【コンサートのお知らせ】

2022年3月21日(祝) 14時開演(13時半開場)
松明堂音楽ホール (西武新宿線「新所沢駅」徒歩2分)

Musique de la flûte traversière フルートの音楽 vol.1
18世紀ドイツ フラウト・トラヴェルソとチェンバロの響き

【プログラム】
J.J.クヴァンツ (1697-1773):3声のソナタ ホ短調 QV2:21
G.P.テレマン (1681-1767):「6つのコンチェルトと6つの組曲」より 組曲第6番 ニ短調 TWV42:d3
J.S.バッハ(1685-1750):フルートとチェンバロのためのソナタ イ長調 BWV1032
J.C.F. バッハ(1732-1795):フルートとチェンバロのためのソナタ ニ短調  他

【演奏】新井道代(フラウト・トラヴェルソ)、中川岳(チェンバロ)
【チケット】3000円(全席自由)
【ご予約・お問合せ】コンサート事務局   メール  baroque.office@gmail.com  





 

2022年2月22日火曜日

アネモネ、その後


アネモネ (https://michiyoarai.blogspot.com/2022/02/blog-post_13.html )
のその後。


















ほとんど枯れてしまったのですが、一本だけ、なんとも言えない曲線を描きながら花を保っている1本があり。

花の盛りはとっくに過ぎていますが、朽ちかけながらも日々絶妙な ”たわみ”を描きながら変化していくアネモネの花を観賞しています。



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【コンサートのお知らせ】

2022年3月21日(祝) 14時開演(13時半開場)
松明堂音楽ホール (西武新宿線「新所沢駅」徒歩2分)

Musique de la flûte traversière フルートの音楽 vol.1
18世紀ドイツ フラウト・トラヴェルソとチェンバロの響き

【プログラム】
J.J.クヴァンツ (1697-1773):3声のソナタ ホ短調 QV2:21
G.P.テレマン (1681-1767):「6つのコンチェルトと6つの組曲」より 組曲第6番 ニ短調 TWV42:d3
J.S.バッハ(1685-1750):フルートとチェンバロのためのソナタ イ長調 BWV1032
J.C.F. バッハ(1732-1795):フルートとチェンバロのためのソナタ ニ短調  他

【演奏】新井道代(フラウト・トラヴェルソ)、中川岳(チェンバロ)
【チケット】3000円(全席自由)
【ご予約・お問合せ】コンサート事務局   メール  baroque.office@gmail.com  

2022年2月19日土曜日

モーダル唱法をフルートにも

今日は午前中、アイゼナハ音楽院でモダン・フルートの生徒さんのレッスン、
夕方、家でトラヴェルソの生徒さんのレッスンでした。

最近、フルートを教える時にも、”モーダル唱法” (モーダル唱法について1
モーダル唱法について2)の要素をかなり取り入れて、音作りなどを丁寧に時間をかけて取り組むようにしています。

生徒さんによって、変わる度合いはもちろんそれぞれなのですが、ほとんど全ての生徒さんに良い効果が現れます。
より楽に、その楽器本来の音がちゃんと響いてくるように思います。

今日は、生徒さんの一人に、”大好きな食べ物を食べる時に、口の中で味や、舌触りなどを感じて味わうように、指の動き、手の動きも深く味わってみてください。” と言ったら、すぐに理解してくださり、本当にすごく良くなりました。

***

アイゼナハ音楽院は御茶ノ水駅と神保町駅の間くらいにありますが、この辺りは美味しい食事処、本屋さん、喫茶店などたくさんあって、とても楽しいところです。
いつもアイゼナハに行くときには、今日はお昼はどこに行こうかな~と考えるのが楽しみです。
今日は、すずらん通りという、古書店街の目抜き通りにある中華料理屋さんに初めて入ってみたら、大当たりで良いお店でした。
本屋さんにもふらりと入って面白そうな文芸の雑誌を買ったりして、楽しい息抜きをしてきました。

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【コンサートのお知らせ】

2022年3月21日(祝) 14時開演(13時半開場)
松明堂音楽ホール (西武新宿線「新所沢駅」徒歩2分)

Musique de la flûte traversière フルートの音楽 vol.1
18世紀ドイツ フラウト・トラヴェルソとチェンバロの響き

【プログラム】
J.J.クヴァンツ (1697-1773):3声のソナタ ホ短調 QV2:21
G.P.テレマン (1681-1767):「6つのコンチェルトと6つの組曲」より 組曲第6番 ニ短調 TWV42:d3
J.S.バッハ(1685-1750):フルートとチェンバロのためのソナタ イ長調 BWV1032
J.C.F. バッハ(1732-1795):フルートとチェンバロのためのソナタ ニ短調  他

【演奏】新井道代(フラウト・トラヴェルソ)、中川岳(チェンバロ)
【チケット】3000円(全席自由)
【ご予約・お問合せ】コンサート事務局   メール  baroque.office@gmail.com  









2022年2月17日木曜日

今日は

今日は演奏会を聴きに行くのに、チケットを忘れるという、大ボケぶりでした。
知り合いの演奏会だったので、事前に連絡して無事に入ることができました。


最近、長いこと心にひっかかっていた問題が吹っ切れて、その問題から″卒業”することができたことがとても嬉しかったのですが、そしたら、新しい案件やご縁が舞い込んできて、
人生の流れは良く出来ているなぁとしみじみとしています。

もともと、”問題”があったわけではなくて、”問題だと思っている自分”がいただけなのかもしれないのですが。


そして今日は、とある先生から心あたたまるお手紙をいただき、嬉しくて何度も読み返した。
人とのつながりの中で、自分が少しお役に立てたのだなと思って、こういうのを”生かされている”というのかな、と思ったりしています。


2022年2月15日火曜日

野口体操

 1年半くらい前から、野口体操を習っています。

野口体操は、野口三千三先生という、東京藝術大学で80年代まで体育の教授をされていた方によって創始された体操です。

藝大では、よく ”こんにゃく体操” と呼ばれていたそうで、人に野口体操のことを話すと、結構な確率で、「あ、こんにゃく体操のことね!」と言われたりします。

”こんにゃく” からもイメージされるように、この体操は外から見た感じでは、
”ぐにゃぐにゃ、ぐでんぐでん” に見えるかも知れません。

でも、私の解釈では、”ぐにゃぐにゃ、ぐでんぐでん” に見えるのはあくまでも結果であって、やっている人が、自分の体の重さを感じて、地球の重力と対話しながら動いていると、そのように見えるのだと思います。

野口体操の良さは、実際にやってみると最も分かると思いますが、私は、野口先生が遺してくださった言葉も大好きで、野口体操の本を読むのも好きです。


今朝、思い出した野口体操の言葉は、「ぶら上がる」。



草が地面から生えて上に向かってすくっと立っている時、
根っこで地球と繋がり、地上に見えている部分は固定されることなく、
風が吹けばゆらゆらと揺れている。

この状態を、”ぶら上がっている” と野口体操では言います。
”ぶら下がっている” 状態を、ただ方向を変えただけ、ということです。

私たちが「立つ」ときも、”ぶら上がっている” 状態が動きの可能性が最も大きいのではないか、ということです。

そんなことを、動きながら体で実感できるのが野口体操です。


2022年2月13日日曜日

アネモネ

アネモネ。

花屋さんで、お店の外に出ていたのが気に入って「これ、ください。」と言ったら、
「結構開いてきちゃったから。」と言って100円まけてくれた。

確かに昼間は花が広がっていたが、夜になったら丸くなって閉じてきた。

花の体内時計?! と思ったが、調べてみたら、温度の変化で花が開閉するのだそうだ。

「じゃぁ、温度計の代わりになるね。」と言ったのはうちの夫。






2022年2月12日土曜日

熟練工

今日はアイゼナハ音楽院でのレッスンの日でした。

アイゼナハのレッスンは、特に曜日などは決まっていなくて、前月の終わり頃に、翌月のレッスン予定をそれぞれの生徒さんと相談して決めています。
なので、1日に1人だけレッスンという時もあるし、5人やる、というような時もあります。

今日は2人だけでしたが、家に帰ってきたら、妙に疲れて、体力の低下をひしひしと感じた。
ちょっと都会に行ってきただけ(それだけでも大変なことだけれど。レッスンするのも体力使うけど。)で、こんなに疲れるのはやばいと思って、急に思い立って、1年以上休んでいた太極拳を再開することにした。
思い立って、10分後には以前お世話になっていたグループの会長さんにメールをしていた。
私は悩んでいる時間はとても長いのですが、思い立ったらぱっと行動することもできるのです。ふふ。

それから今日は、コンサートのご案内を郵便で送る作業をした。
こういうことも丁寧にやろうと思いつつ、初めはなんだか気が急いて、字が乱れたり、差出人のスタンプがきれいに押せなかったりして、結局書き直したりして余計に手間が増えた。

いかんいかん、と思って、丹田を意識して体の中心から手を使うようにしてみたら、
ふしぎなほど、作業がきれいに、早く、まるで熟練工のように(?)できた。

フルートでいつも考えていることを生活にも生かせばよいのだな、と思った。

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【コンサートのお知らせ】

2022年3月21日(祝) 14時開演(13時半開場)
松明堂音楽ホール (西武新宿線「新所沢駅」徒歩2分)

Musique de la flûte traversière フルートの音楽 vol.1
18世紀ドイツ フラウト・トラヴェルソとチェンバロの響き

【プログラム】
J.J.クヴァンツ (1697-1773):3声のソナタ ホ短調 QV2:21
G.P.テレマン (1681-1767):「6つのコンチェルトと6つの組曲」より 組曲第6番 ニ短調 TWV42:d3
J.S.バッハ(1685-1750):フルートとチェンバロのためのソナタ イ長調 BWV1032
J.C.F. バッハ(1732-1795):フルートとチェンバロのためのソナタ ニ短調  他

【演奏】新井道代(フラウト・トラヴェルソ)、中川岳(チェンバロ)
【チケット】3000円(全席自由)
【ご予約・お問合せ】コンサート事務局   メール  baroque.office@gmail.com  






2022年2月10日木曜日

練習

今日は雪と雨だったので、外出もままならないし・・、ということで
落ち着いて練習ができた。

3月21日のトラヴェルソでの演奏会の曲と、モダン・フルート。

今年はモダン・フルートも何かと吹く機会がありそうなので、
少しずつ吹いておこうと思って、昔やった曲を引っ張り出して、色々と吹いてみた。

モーダル唱法のイメージで練習するのがマイブームなので、
モダン・フルートもその感じでやってみたら、あまりなんだかんだと考えたり心配したりせずに吹けるような感じがした。

もちろんそれぞれの楽器に対して、細かい違いはあるのだけれど、
前ほど違いが気にならない。

毎日、毎回の練習を、その時の自分の心身を深く味わい感じながら、
見返りを求めることなく、新鮮な気持ちで行う。

言葉にすると、なんだか説明くさくてイマイチですが、
日々そのようにありたいと思うことを書いてみました。

***

モズちゃんは雪に興味深々でした。






2022年2月9日水曜日

学ぶのは時間がかかる

今日もラス・ウエルガス・ヴォーカル・アンサンブルの練習でした。

水曜日は13時から16時まで。

月曜日は18時半から21時半なので、月、水と両方行くときは、月曜日の夜遅くに帰ってきて、
火曜日だけ練習がなくて、水曜日にまた午前の内に家を出るので、
”あ、また歌だ!” という感じになります。

2月28日の本番に向けて、練習も佳境です。
聴く人が聴いたらまだまだなのだろうけれど、個人的に、そして全体的にも確実に上達していると思う。

個人的には、ここ数週間で急に色々と”体が”分かってきた感じで、あまり悩まずとも、以前よりも楽に安定して出る。
”モーダル唱法”のことも、やっと”体で”分かってきた感じがする。
(モーダル唱法については、こちらの記事をご覧ください。https://michiyoarai.blogspot.com/2022/02/blog-post.html 

ここ数年位、先生は、一貫してモーダル唱法による発声を教えてくださっていたのだけれど、今頃、”分かった感じがする”とは、なんという亀の歩み・・。
でも自分なりに、かなり自由に歌えるようになってきたのが、とても嬉しい。

根気強く、妥協せずに教えてくださる美加恵先生に感謝。

そして、学んで自分のものにするというのは、時間のかかることなんだと、再認識。








2022年2月8日火曜日

小説

ドストエフスキーの「罪と罰」を読んでいます。

まだ1巻の真ん中辺りですが、昨日はちょうど、主人公が殺人を遂行して、現場から色々な危機を乗り越えて家に帰ってくるところを読んでいた。
本当は、お婆さん一人だけを殺すつもりだったのに、現場に帰ってきたお婆さんの妹まで殺すことになる、という急展開を、夜遅い電車の中で、息を飲んで読んでいた。

電車から降りて、帰り道、何となく真っ暗な道が気味悪くなって、急いで帰ってきた。
夜も、布団に入ってから、玄関の鍵が閉まっているかが急に気になって、(見には行かなかったが)なんだか寝つきが悪く眠りも浅かった。

普段、テレビのサスペンスものとか刑事ものとかは絶対に見ない小心者なのです・・。

小説なら大丈夫かと思ったのですが、世界に引き込まれ過ぎました。


今日は、一転して、良いお天気の中、飼っているインコのモズちゃんのかかりつけの病院に行ってきました。

定期的な健康診断と、爪切り。

ちょうど2年前の今頃、とても調子が悪くなったモズちゃんを救ってくれた病院です。
行きの車では緊張してシャキーンと体が細くなっていたモズちゃんが、帰りの車では余裕の毛づくろい。

最近はとても元気で、それだけで本当に有難いです。





2022年2月7日月曜日

呼吸

フルートは、当然のことながら、呼吸がないと吹くことができない。

でも、そもそも、人は、呼吸がないと生きていくことができない。


日常生活で、よく、悩みや心配事を考えていたり、急いで何かをしている時には、呼吸が止まっていたりする。

フルートでも、何かを気を付けようとして、そのことばかりに気を取られていると、肝心の呼吸が止まってしまい、気を付けようと思っていることも上手く行かなかったりする。


呼吸は不思議だ。

存在を忘れていても、勝手に空気の出し入れをしてくれるが、その場合は必要最小限。

でも、自分がちゃんと呼吸を感じようとして、注意を向けて呼吸を味わおうとすればするほど、それに応えて深くなってくれる。

その時に、自分の意識と無意識はより深く強力に結びつき、自分の能力はより大きく開花する。






2022年2月5日土曜日

良いことしかなかった

今日は、所沢のお隣の狭山市の公民館などに、3月21日の演奏会のチラシの配架をお願いしに行きました。

全部で10軒位。

以前、入間のアミーゴでの演奏会チラシをお願いするのに、自分で回ったこともあるのですが、あまり土地勘のないところである上に、その時はまだカーナビが付いていない車だったので、迷いまくったりして、とても大変でした!

今日は、運転好きな夫にお願いして、さくさくと(それでも何回か道を一本間違えたりすることもあったけれど)快適に回れました。

こういう地味で時間のかかる作業を一人でやっていると、心が折れそうになるものですが、手伝ってくれる人がいることの、なんと心強いこと!

夫は、メンテナンス(充電)のために車を走らせたいという気持ちがあって、それもできたし、チラシもちゃんと配れたし、おまけに、お昼ご飯においしいパン屋さんのパンにありつけもしました。

・・そのパン屋さんは、狭山台の”サンセリテ”というお店なのですが、実は、昨日、かかりつけの鍼灸院で、施術してくださった方と近辺のパン屋さんの話になり、「狭山のサンセリテというお店がおいしいですよ」と教えていただいたのです。

そして今日、車を走らせていたら、なんとその”サンセリテ”が視界に飛び込んできたので、
おぉっ、と思い、迷わず車を止めてもらって、パンを買いに行きました。

やはり人気店らしく、お店の外にまで列ができていましたが、無事にお昼のおかずパンや朝のパンを購入して、おまけに演奏会のチラシを貼っていただくお願いまですることが出来ました!

車の中で食べたパンもすごく美味しかったです。

そして、帰宅してメールをチェックしたら、いつもお世話になっている方から、嬉しい仕事の依頼が・・・。

書いていたら、今日は良いことしかなかった気がしてきました!

るんるんしながら寝たいと思います。

*****
配りに行ったチラシです。どうぞよろしくお願いいたします。















Musique de la flûte traversière フルートの音楽 vol.1

18世紀ドイツ フラウト・トラヴェルソとチェンバロの響き


【プログラム】
J.J.クヴァンツ (1697-1773):3声のソナタ ホ短調 QV2:21
G.P.テレマン (1681-1767):「6つのコンチェルトと6つの組曲」より 組曲第6番 ニ短調 TWV42:d3
J.S.バッハ(1685-1750):フルートとチェンバロのためのソナタ イ長調 BWV1032
J.C.F. バッハ(1732-1795):フルートとチェンバロのためのソナタ ニ短調  他
(プログラムは変更になる場合があります。)


【演奏】
新井道代(フラウト・トラヴェルソ) 
中川岳(チェンバロ) 

【チケット】
3000円(全席自由)


2022年3月21日(祝) 14時開演(13時半開場)
松明堂音楽ホール 
(西武新宿線新所沢駅東口下車、直進徒歩2分、通りの右側にある松本ビルの地下。)

【ご予約・お問合せ】
コンサート事務局   メール  baroque.office@gmail.com  電話 050-7132-0903


2022年2月4日金曜日

珈琲

コーヒーが好きで、一日に何杯も飲んでいます。

一時期あまり飲まないときもあったのですが、最近は、一日平均4,5杯。

でも夕方以降のカフェインに弱く、てきめんに眠れなくなるので、夕方以降はカフェインレスコーヒーを飲むことにしています。

それだったら、ルイボスティーなどにしておけば良いのに、カフェインをなくしてでも、コーヒーを飲みたいというのは、やはり中毒なのでしょうか・・?



何かの用事でどこか見知らぬ街に行くときに、コーヒー豆屋さんを検索して、買いに行ったりする。

普通のカフェイン入りのコーヒーは、種類も豊富で美味しい豆に出会うのはそんなに難しくないけれど、カフェインレスコーヒーは事情が違う。

カフェインレスであっても、ちゃんと、”コーヒー”の味がするものでないと、飲まなければ良かったと思ったりする。

色々試して、今はタリーズのカフェインレスコーヒーに落ち着いています。
(今も飲みながら書いている・・!)








2022年2月3日木曜日

足から根っこが生えている

昨日のモーダル唱法についての投稿の続きです。

練習の時によく、
「足の裏から地中に向かって根っこが生えているとイメージしてください」
と言われます。

なるほど、根っこが生えていると想像すると、せいぜい自分のつま先から頭のてっぺんまでにしか無かった意識が、自分を支えてくれている大地にまで広がってくる。

根っこから入ってきた水や養分は、体の中を通っていき、頭の辺りから音という葉っぱや花になって空間に広がっていくように・・。

そう思うと、自分の上に広がる天にも意識が広がってくる。

天地があって、その間にいるのが人間。
そんなことが頭によぎる。


「自分の体の中と外の空気の質や量は同じ」
とも良く言われる。

そのように思って呼吸をし続けてみると、不思議と、”自分”という枠があって無いような感じがしてくる。


「空気が声帯を通った時に声になる、その時の振動を体の中で感じて、味わって」

振動を感じる、味わうためには、心配や不安は脇に置いておいて、ひたすら体を観察し、耳をすませ、息の流れに、音楽に、身を委ねなければならない。

本当に、瞑想と同じだと思う。

この”モーダル唱法”を、フルートの練習にも取り入れるのが、今とても楽しい。


2022年2月2日水曜日

モーダル唱法

ここ数年、中世の女声合唱のグループに参加しています。

ラス・ウエルガス・ヴォーカル・アンサンブルといって、14世紀初頭にスペインのブルゴスにあった女子修道院で歌われていた宗教歌曲集を集めた「ラス・ウエルガス写本」を歌うグループです。

今度、2月28日に演奏会を予定していて、そのために多いときには週に2回も練習に行っています。

このグループでは、”モーダル唱法”という歌い方で歌っています。
”モーダル唱法” について、私なりに解釈したり感じたりしたことを書いてみたいと思います。


まず、常に足の裏を意識して、足の裏から空気が入ってくるのをイメージします。
それが足から頭の方に向かって、体の中を通り抜けていく、その途中で声帯でたまたま声になる、という感じ。
どの音域を歌う場合でも、音域によって体の中における響かせる場所を変えようと作為しない、ということが、私にとっては新しいことで、響きは全て上あごの辺りで作られると意識します。

声を大きく出そうとか、前に押し出そうというアイデアは不要で、常に足の裏から頭の方に向かって体を通っていく息をイメージする。ひたすらイメージする。

このようにして歌っていると、私のように、声楽の訓練をそれほど受けていなくても、何時間も歌っていても声が枯れるとか、のどが疲れるということが無いことに気が付きます。

そして、この歌い方をしていると、歌いながら、一種の瞑想状態(指導の夏山美加恵さんは”トランス状態”という言葉を使っていた)になる事が容易だと思っています。

座禅など、座って行うような瞑想でも、呼吸に意識を向け続けるというやり方が一般的だと思いますが、それとこの”モーダル唱法”は、登山口は違えど、目指す山頂は同じ、という感じがします。

そして私にとっては今のところ、この瞑想状態というのは、”祈り”と同じ意味を持っています。

やはり、歌っている曲自体が、ミサ曲で、修道院の中で祈りとして歌われていたので、大きい声で歌いたい、美しい声を響かせたい、という自分のエゴを捨て去って、自分の体を通っていく息をひたすら観察し、イメージするというこの”モーダル唱法”が、理に適っているのだと思います。

この”祈り”の状態を味わえる、というのが、私がこのラス・ウエルガスのグループで歌い続けている一番の大きな理由です。


演奏会は、2月28日、府中の森芸術劇場ウィーンホールにて、昼公演14時、夜公演19時です。
チケット:2000円
お問合せ:Huelgastokyo@gmail.com
(私に会う予定のある方は、直接お申し付け頂いても大丈夫です)

コロナの動向が気になるところですが、予定通り開催されることを願っています。
ぜひこの響きを体感しにいらしていただければ幸いです。


Facebookのページでも、練習の様子などご覧いただけます。https://www.facebook.com/profile.php?id=100063481570070

2022年2月1日火曜日

M君のこと

先日、生徒さんの一人で、今春音大を卒業するM君が、挨拶のためにわざわざ家に来てくれた。

教育科のフルート専攻だけれども、トラヴェルソが大好きで、当時の担当教員だった先生が、私のことを紹介して下さり、うちにレッスンに来るようになった。

初めてうちに来た時、今どき、こんな礼儀正しい真面目な大学生がいるのか、と驚いたのだけれど、今回も挨拶のためにわざわざ来てくれたことに、心底、感心して感動した。

なんとも目出たいことに、教員採用試験に合格して、4月から中学校の先生になると言う。

なかなかの倍率だったそうで、本人は、なぜ受かったのか分からないと言っていたけれど、挨拶に来てくれたM君と、初めて、面と向かって(レッスンの時はいつも横並びで、主に私が喋っている・・)、ちゃんと長い時間お話をしてみて、M君を合格させた試験官の方達の気持ちが分かったような気がした。
目をそらさずにちゃんと話し、背伸びはしないが自分の考えをちゃんと言える。
もし自分が中学生だったら、こんな先生がいたらいいな、という感じ。

音大というある種、特殊な環境にいながら、M君がちゃんと自分の道を見つけたことが本当に良かった。

フルートが上手なのはもちろん大事なこと。
だけどもっと大事なのは、自分で考えて、自分の人生を切り開いていくことなのかも知れない。