今回は、私の中では最も古い音楽を演奏した本番でした。
楽器も、ルネサンス・フルートだけではなく、”中世フルート”まで使いました。
中世フルートで演奏したのは、ギョーム・ド・マショーの2曲だけでしたが、まさか自分がマショーを演奏する日が来ようとは!! という感じでした。
(音楽史上ではとても重要な中世の作曲家ですが、フルート奏者としては今までほとんど取り組む機会がありませんでしたので・・・)
初めての体験ではありましたが、歌の夏山美加恵さん、リュートのルネ・ジェニスさんは中世音楽に造詣が深く、リハーサル中に沢山の事を教えていただいたので、短期間ながら自分なりに形になったかなと思います。
今回は、歌が中心の演奏会で、フルートも歌のパートを歌手の方達と重なって演奏する事が多く、改めて、”ことば”の重要さを感じました。
言葉を発音する、その代わりにフルートを吹く。そしたらその旋律になった。という具合にしたいと思いましたが、なかなか難しいものです。
会場では、近江楽堂の真ん中に演奏者が円形になって立ち、その周りを客席が囲むという、円形劇場方式(?)で、見た目もなかなか珍しかったと思います。
本当に得難い経験をさせていただいた演奏会でした。