先日、レッスンの時に、先走って答えめいたことを言わずに、生徒さん自身の気付きを「待つ」のがいかに大切か、改めて気づかされたレッスンがありました。
その時は、生徒さんと、アンブシュアについて研究していました。
ある状態からある状態にアンブシュアが動く時に、どのように自分の筋肉が動いているかを観察していただいたのですが、普段、つい先に”答え”めいたことを言ってしまうのを反省して、生徒さんから言葉が出てくるのを待っていました。
そしたら、生徒さん自ら、「ここがこうなるから、結果としてこうなる」という、原因と結果を両方言ってくださったのです。
これは私にとっては結構衝撃でした。なぜなら、私は原因をすっ飛ばして結果だけを伝えようとしていたので・・。
自分がいつも同じ言い方、同じ視点に固まってしまっていたという事にも気が付けたし、
細かく観察して、それをちゃんと言葉にできる生徒さんの力にも気が付きました。
教師に言われる言葉よりも、自分で気が付いて自分から出てきた言葉の方が、何倍も自分を変えていく力があると思います。
これからはもう少し生徒さん自身の気付きを待ってみよう、と思ったレッスンでした。