2017年10月21日土曜日

J.S.バッハとC.P.E.バッハ

J.S.バッハとその次男C.P.E.バッハはそれぞれどういう父親だったのでしょうか。

J.S.バッハは、ただ一家の長というだけでなく、親戚の子を預かって教育し、秘書として傍らで働かせたりという一族の長としての立場があったようです。
そしてもちろん自分の息子たちへの音楽教育にはとても熱心で、特に長男W.F.バッハにかけた手間と親心は相当なものだったようです。

C.P.E.バッハは、自身は3人の子どもに恵まれました。音楽家になった子どもはいませんが、その教育にはやはり熱心でした。1778年に30歳だった次男(名前はヨハン・セバスチァン!)が亡くなった時には、知人に宛てた手紙に、その苦しく悲しい胸の内と、同時に今まで息子にかけた金銭の事にも触れ、金銭に関してはかなりしっかりした彼の性格を垣間見ることができます。

いずれにしてもJ.S.バッハにとっての家族は”一族”的なものが強かったのに対して、C.P.E.バッハの時代にはすでに今でいう”核家族”的なものであったようです。
それが、この二人の音楽の違いにもつながっているともいえるのかもしれません。

そんなことを考えながら、コンサートの準備をしています。
10月28日、ご都合よろしければ、ぜひいらしてくださいませ。

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新井道代(フラウト・トラヴェルソ) & 寺村朋子(チェンバロ)
デュオ・コンサート
J.S.バッハとC.P.E.バッハ

2017年10月28日(土)14時開演(13時半開場)
ラ・リール
(東京メトロ丸の内線茗荷谷駅下車徒歩約6分)
地図などはこちらをご覧ください→ http://www.lalyre.jp/page2.html

全席自由3000円

【プログラム】
C.P.E.バッハ:フルートとチェンバロのためのソナタ ト長調 Wq85
J.S.バッハ:フルートとチェンバロのためのソナタ (原曲:オルガントリオソナタ) ニ短調 BWV527
C.P.E.バッハ:フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調 Wq124
J.S.バッハ:フルートとチェンバロのためのソナタ ロ短調 BWV1030   他

【チケットご予約・お問い合わせ】
コンサート事務局
mail: baroque.office*gmail.com (*を@に変換して下さい)
tel: 080-7951-9378


今回も、いつもチラシのデザインをしてもらっている友人、温子さんに素敵なチラシを作って頂きました!