2023年3月29日水曜日

マンダラ

 4月4日(火)、南青山のライブハウス、マンダラでの、「フランス宮廷音楽ライブシリーズ」に出演させていただきます。

マンダラは老舗のライブハウス。

ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者の中山真一さんが、年に数回、フランス・バロックの企画を催してくださっています。

配信もありますので、ぜひご来場、ご視聴いただければ幸いです!


♪ 4月4日(火)19時半開演(18時半開場)
南青山マンダラ フランス宮廷音楽シリーズ・春の宮廷

〈第1部〉ジャケ=ド=ラ=ゲール カンタータ「紅海横断」とトリオ・ソナタ 他
【出演】 岩原綾子 (歌)、阿部まりこ、鳥生真理絵(ヴァイオリン)、中山真一(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、及川れいね(チェンバロ)

〈第2部〉
『組曲』~トラヴェルソ、ヴィオール、テオルボによる~

【プログラム】J.-M.オトテール / 組曲 ト短調 作品5-1、F.クープラン / 王宮のコンセール第1番 他
【出演】新井道代(トラヴェルソ)、矢口麻衣子(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、秋山幸生(テオルボ)

【入場料】一般¥4,000 (1drink別)/学生¥2,000 /配信¥2,500
【会場】南青山マンダラ(東京メトロ銀座線「外苑前」徒歩5分)
【入場予約、配信チケット】https://mandala.gr.jp/aoyama/schedule/20230404

2023年3月27日月曜日

ヨハネ受難曲

昨日は、モダンフルートでヨハネ受難曲の本番でした。

本番ではありますが、合唱団の試演会という形だったので、普通のリハーサル室にお客様を10人くらいお招きして、でもちゃんと演奏会形式で行うというものでした。

私は2ndで、1stは西田紀子さん。

ヨハネはトラヴェルソで吹くとかなり難しいのですが、モダンでもそれなりに難しく・・、でもさらっている内になじんできて、結構吹けたと思う所もたくさんあったのが収穫でした!
逆に変に油断していた所でミスしたりして、「油断大敵」が今回の大反省点です!!

群衆の叫びに合わせて、フルートがひたすら16分音符を吹き続けるところがあるのですが、モダンで吹くと、カルク・エーレルト(19世紀終わりから20世紀初めにかけて生きた作曲家で、フルートの難しいエチュードなどを書いた人)のように聞こえてくる不思議。
・・フルートをやっている人にしか分からないネタですが、まぁ、バッハの音の選び方が斬新だということでしょうか。


マタイは勿論大曲で名曲ですが、ヨハネはもっと凝縮されていてストーリーが追いやすく、でも美しく、劇的な曲だと思います。

私は特に、コラールがすごいなぁと思うのですが、何度も出てくるコラールが毎回全然違うバスと和声が付いていて、え!その和声進行!みたいな驚きがあります。
マタイよりも、コラールがストーリーの中に組み込まれている感じ(コラールの歌詞がストーリーを進ませる役割を担っている?)もするし、そんな違いもあるのかなと思いました。

西田さんは、変わらず安定の上手さでした!
見習いたいことがたくさんあります!

2023年3月24日金曜日

モダンフルート再履修中

大学の時、何かの科目の単位を落とすと次の年、それを”再履修”しなくてはいけなかった。
モダンフルートは、もちろん単位を落とした、とかいうわけではないのですが、
今は”再履修”中の気分。


中学1年の時にフルートのレッスンに行き始めてから大学院を終えるまで、モダンフルートをひたすらやっていたのですが、トラヴェルソをやることにしてオランダに留学していた間、モダンフルートは全く吹かなかった。


・・というのは言い過ぎで、何回か吹いた記憶はあるけれど、多分片手で足りるくらいの回数。


異国でトラヴェルソを勉強する、ということが私には大きな出来事すぎて、
モダンフルートをどうこうしようという気持ちは全く起きなかった。


帰国してから、年に数回モダンフルートを吹く機会があって、その都度出来る範囲でやっていたのですが、トラヴェルソと並行して満足いくようなレベルで吹くということがとても難しく感じられ、そしてトラヴェルソでもっと活動を広げていかなくてはいけないのでは、という気持ちに駆られたりもして、あまり積極的に吹いていこうという気持ちにならなかった。


ところがここ数年、モダンフルートの興味深い演奏会のお話をいただいたり、
自分でも少し積極的にあれこれやっていたら、活動の範囲が広がってきた気がする。


そして最近、体の使い方に関しても色々自分の中で理解が深まって来て、
今だったら、並行して色々とやっていけるかも・・?という期待感が生まれつつあります。


トラヴェルソとモダンフルートは、もちろんすごく似ている。
似ているけど、別の楽器である。
別の楽器なのに、似ているだけに、行き来するのは意外と難しい。(私だけかもしれないけれど)


トラヴェルソだけ吹いていれば良いのでは?という声(内からも外からも?)も聞こえてくる気もするのだけど、モダンフルートという楽器には、やっぱりこの楽器にしかない良さと可能性があると思う。


昔とは違う感じで吹けることが今最大の楽しみなのですが、自分がこれからどういうモダンフルートを吹いていくことになるのか、これまた楽しみです。


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【演奏会のお知らせ】

♪ 4月4日(火)19時半開演(18時半開場)
南青山マンダラ フランス宮廷音楽シリーズ・春の宮廷

〈第1部〉ジャケ=ド=ラ=ゲール カンタータ「紅海横断」とトリオ・ソナタ 他
【出演】 岩原綾子 (歌)、阿部まりこ、鳥生真理絵(ヴァイオリン)、中山真一(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、及川れいね(チェンバロ)

〈第2部〉
『組曲』~トラヴェルソ、ヴィオール、テオルボによる~

【プログラム】J.-M.オトテール / 組曲 ト短調 作品5-1、F.クープラン / 王宮のコンセール第1番 他
【出演】新井道代(トラヴェルソ)、矢口麻衣子(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、秋山幸生(テオルボ)

【入場料】一般¥4,000 (1drink別)/学生¥2,000 /配信¥2,500
【会場】南青山マンダラ(東京メトロ銀座線「外苑前」徒歩5分)
【入場予約、配信チケット】https://mandala.gr.jp/aoyama/schedule/20230404


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♪ 4月30日(日)

個人宅にてフルート&アイリッシュ・ハープの演奏会(狭山市)

大きな庭と蔵のあるお宅で、アイリッシュ・ハープの田中麻里さんと、アイルランドの歌、日本の歌、それぞれのソロ(私は多分、ドビュッシーのシランクスとブラウンの組曲)などを演奏します。

詳細は追ってお知らせします。

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♪ 5月7日(日)15時開演(14時半開場)
大泉学園 in F インエフ https://in-f.live/site/

フランツ・ヨゼフ・ハイドンの『ロンドン・トリオ』(Hob.IV:1~4)と、カール・フリードリヒ・アーベルのトリオ

【出演】西田紀子 、新井道代 (フルート)、中山真一 ( ヴィオラ・ダ・ガンバ)

チャージ3000円+2オーダー以上
【ご予約】in-f.sato@nifty.ne.jp (in F)

2023年3月21日火曜日

お参り

2年前に、大学院の時の同級生が亡くなって、
闘病していたのも知らなかったので、突然すぎて驚いて、
すごく悲しかったのですが、
今日、命日だったので、眠っている目黒の教会にお墓参りに行ってきました。

中村香織さん。
思い出すと、2年前と同じくらいの濃さで悲しさがこみ上げてくる。

すごく元気で面白くて、歌も上手で、フランス語もドイツ語もすごく出来て、
とてもチャーミングな人だった。

通っていた教会で、他の信者さん達と同じ場所で眠っていて、
寂しくなくて良かったと思いました。

これからも香織ちゃんが安らかに休めるようにと、お祈りしてきました。

納骨堂でお祈りした後、聖堂におじゃましてきた。
気持ちが整理できて、落ち着いて帰れるかと思ったけれど、
色々思い出して余計に悲しくなった。

なんで香織ちゃんが召されてしまったのか、未だに良く分からない。
分からないことだらけなのだけど、私にできるのは1日1日、一瞬一瞬を大切に生きることだけ。




2023年3月20日月曜日

Herr !

26日に、モダン・フルートでバッハのヨハネ受難曲を演奏する仕事があって、準備している。

トラヴェルソで吹くと、♭系の曲ばかりで、かなり難曲の部類に入るのですが、モダンで吹いても難しい。(私だけ?)


それにしても、なんて凝縮された、密度の濃い、 劇的な作品なんだろう。
聴いていると、胸ぐらをつかまれるような感じがしてすごく心が揺さぶられる。


うちのインコのモズちゃんの前で、ヨハネのCDを聴いていたら、第1曲、もやもやとした16分音符の連続が続いた後に合唱が「Herr!!」と入る所で、なんかすごくびっくりしたみたいで、キョロキョロ、右往左往していた・・・。


2023年3月16日木曜日

掃除

最近(3週間位?)、朝早めに起きて、ご飯を食べたらまず掃除を10分~15分くらいして、出来たら座禅をして、それからインコさんの放鳥をして・・、というのを続けている。

俳優の松重豊さんと、僧侶で庭園デザイナーの枡野俊明さんの「あなたの牛を追いなさい」という本を読んだら、枡野さんが朝の掃除を勧めていて、やってみたらなんだか気持ちいいので続いている。

今日はトイレ、今日はお風呂場、今日は台所、今日は玄関・・、みたいな感じで、「自分の心を磨くと思って掃除してください」と書いてあったのを思い出してはせっせと掃除していると、色々なもやもやが入ってくる隙がない感じがする。

明日はどこを掃除しようかな~とか考えている自分がなんかおかしい。

そして時間がある時は、座禅して、呼吸に意識を向ける瞑想。
呼吸をコントロールしようとせずに、体がどういう風に呼吸してくれているのかを見つめるようにすると、自然に呼吸が深まってきて、10分もやっているとすごく気持ちが落ち着いてくる。

私は別に呼吸しなくても良いのだけど~、くらいの怠惰な気持ちで、ただ呼吸を眺めていると、体が勝手にどんどん深い呼吸をしていってくれる感じがする。



2023年3月13日月曜日

NANAWATAコンサート

昨日は、川越のCAFE&SPACE NANAWATAさんでの演奏会でした。

ヴィオラ・ダ・ガンバの矢口麻衣子さん、テオルボの秋山幸生さんと一緒に、「古楽器によるフランス・バロック音楽のひととき」というタイトルで演奏させていただきました。

渋い曲、麗しい曲、楽しい曲・・・、
フランス・バロックにも色々な表情があります。

一瞬一瞬を感じながら、味わいながら演奏できたらと思って臨みました。

聴いて下さった方に何かが伝わっていたら嬉しいです。

演奏した会場は、アートギャラリーとしても使われていて、昨日は、加茂昂さんの「惑星としての土/復興としての土」展が行われていました。
遠くから見た時は、写真だと思いましたが、近づいたら全然写真ではありませんでした! 土の部分はご自分で堆肥から作ったものを絵具として使用されているそうです。風景も近くで見たら、描いたものでした。
福島で行われている除染作業で、例えば田んぼの土を10センチ削ることが、土の歴史1000年分を削ることになる(自然界の土は1センチ堆積するのに100年かかると言われているので)、ということを考えるうちに、ご自分で堆肥から作った土を使う、ということを思いつかれたそうです。

展覧会の詳細はこちらのページでご覧になれます↓


ところで、NANAWATAさんはエクレアが自慢のお店ですが、昨日も終演後にお客様にエクレアと飲み物が振る舞われました。

私達も、お客様が帰られた後、エクレアをいただきました!

十分、華やかですが、ショーケースには、もっと色とりどりのエクレアが並んでいました。
皆さん、お土産として買い求めていらして、あっという間に売り切れに・・・。私は、左のモンブランエクレア(!)をいただきました。
NANAWATAさんのエクレアは、今まで、”エクレアってこういうもの”、と何となく思っていたイメージと全然違うので驚きます。








衣装での写真は残念ながらないのですが、帰り際に記念撮影。










いただいたお花もセンスが良く、目を楽しませてくれています。







2023年3月5日日曜日

ワークショップ、山

昨日は、生徒さん達に声をかけて行っている、アレクサンダー・テクニークの嶋村順子先生によるワークショップでした。

今回で、確か、5回目。私含めて5人が参加しました。

刻々と変化する自分の体の状態をどのように観察し、付き合っていくか、という所から話が始まりました。

なぜか楽器の練習になると”修行だ!”と思ってがんばってしまう人も多いと思いますが(私にもその傾向があり・・)、人間だから色々ある。

自分と仲良く、でもどの方向に進みたいのかはいつも考えながら、面白がってフルートライフを送れたら良いですよね。

順子先生のワークショップには、いつもそんなメッセージが込められている気がして、受けた後はまた新鮮な気持ちで楽器に向かえます。


そして今日は、奥多摩の高水三山に行ってきました。

都合のついた生徒さん3人(女性1人、男性2人)と行く予定でしたが、女性の方が体調不良で急きょ行けなくなり、両手にジェントルマン状態で行ってまいりました。

派手な(?)コースではないですが、所々やりがいがあって、楽しいコースでした。

今日は、ずっとストックを持って歩いてみました。
ストックが、腕の延長だと思って、肩甲骨のほうからグッと前に腕を出してみる。
4本足動物になった気分で、自分の手で地面を触るようなイメージで。

以前読んだ山の本で、山の地面を、地球の肌だと思って歩きましょう、と書いてあったのを思い出しました。
そう思ったら、ハードな場所でも、地球の上を歩いているのだなぁという気持ちが湧いてきて、あまり辛くありませんでした。


狭い練習室で練習しているだけでは学べないことが、一歩外に出てみるとたくさんあります。