2015年2月17日火曜日

トリオ・ソナタの愉しみ

コンサートのご案内です。

川越のコンサートと日付が前後してしまいますが、3月29日(日)、目白のギャラリー鶉(じゅん)にて、ヴィオラ・ダ・ガンバの小池香織さんとチェンバロの宮崎賀乃子さんと一緒に、「トリオ・ソナタの愉しみ」と題したコンサートを行います。

ギャラリー鶉は、目白駅からほど近い所にありますが閑静な一角で、ガラス張りの会場からは中庭の池が見えたりして、とてもとても素敵な場所です。
春の午後をバロック音楽を聴きながらお過ごし頂くには、とても良いところだと思います。

コンサートでは、フラウト・トラヴェルソ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェンバロでのトリオ・ソナタを中心に演奏します。
バロック時代、2つの旋律楽器と通奏低音(チェンバロや低弦楽器)で演奏されるトリオ・ソナタが非常に好まれ、色々な楽器の組み合わせで作曲されました。

フルートとガンバと言うと、普段は旋律楽器と通奏低音(いわば伴奏)という形になる事が多いのですが、今回は対等に旋律部分を受け持ち、絡み合って曲を盛り上げます。
バロック時代に人気を博したフラウト・トラヴェルソとヴィオラ・ダ・ガンバ、そしてチェンバロによる
アンサンブルをお楽しみいただければ幸いです。

皆さまのご来聴をお待ちしております!

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  春のバロック・コンサート
  「トリオ・ソナタの愉しみ」
 

  2015年3月29日(日) 
 昼の部 13時開演(12時半開場) 
 夕の部  17時開演(16時半開場)

  【会場】 Gallery鶉(ギャラリーじゅん)http://gallery-jun.jp/
 
  【プログラム】
 A.ロッティ:トリオ・ソナタ ヘ長調
 J.-M. ルクレール トリオ・ソナタ ニ長調 
 G. P. テレマン トリオ・ソナタ ロ短調 TWV42:h4
 J. S. バッハ トリオ・ソナタ ト長調 BWV1039/BWV1027 他

  【出演】
     新井道代(トラヴェルソ)
     小池香織(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
     宮崎賀乃子(チェンバロ)

  【入場料】一般3000円 学生2000円

  
  【ご予約、お問合せ】メール triosonata.29.march*gmail.com
                   (トリオ・ソナタの愉しみ事務局)
                   <*を@に変換してください>
      【チケットお取扱い】 東京古典楽器センター 03-3952-5515
               フルート専門店テオバルト 03-5983-0711

 


                   
                 

2015年2月12日木曜日

小江戸コンセール第3回演奏会

まだ少し先ですが、4月19日(日)の小江戸コンセール第3回演奏会のお知らせです。

小江戸コンセールは、小江戸川越とその近くに住む古楽器奏者4人によって結成されたアンサンブルです。
今回、初めて川越での演奏会を行う運びとなりました。
小江戸蔵里(くらり)という、かつて酒造だった建物を面影は残しつつ改修した施設で行います。

江戸時代の情緒の残る川越で、ちょうど同じ頃に西洋で響いていた音楽をお楽しみいただければと思います。

*こちらの演奏会はすでにご予約で満席となっております。
当日券の販売は予定しておりませんのでご了承ください。(4月15日現在)

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小江戸コンセール第3回演奏会
18世紀ドイツとフランスの室内楽曲を集めて

2015年4月19日(日)14時開演(13時半開場)
小江戸蔵里 展示蔵ギャラリー http://www.machikawa.co.jp/
(川越市新富町1-10-1、西武新宿線「本川越駅」より徒歩3分、東武東上線「川越駅」より徒歩15分)

【プログラム】
J.S.バッハ: トリオ・ソナタ ト長調 BWV1038
G.F.ヘンデル: トリオ・ソナタ ロ短調 HWV386b
J.-P.ラモー: 「コンセール用クラヴサン曲集」より第5番 ニ短調
G.P.テレマン: 「ハンブルク四重奏曲集」より ソナタ第1番イ長調 他

【演奏】
新井道代(フラウト・トラヴェルソ)、天野寿彦(バロック・ヴァイオリン)、田中孝子(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、佐藤麻衣子(チェンバロ)

【入場料】全席自由 2500円
【チケットご予約、お問合せ】 E-mail: petite.edo*gmail.com(*を@に変換して下さい)
                 Tel: 080-7951-9378 (小江戸コンセール事務局)

【演奏者プロフィール】

新井道代(フラウト・トラヴェルソ)
東京音楽大学を経て同大学院フルート専攻修了。大学院修士論文「モダン・フルートによるバロック音楽演奏について」は高く評価され、日本フルート協会会報に掲載された。大学院在学中より、前田りり子氏の下でトラヴェルソの研鑽を積む。同大学で1年間助手を務めた後、オランダ,デン・ハーグ王立音楽院古楽科に留学。トラヴェルソをバルトルド・クイケン、ウィルバート・ハーツェルツェットの両氏に師事。2009年に同音楽院修士課程を修了し、帰国後はトラヴェルソを中心に様々な時代のフルートで演奏活動を行っている。バッハ・コレギウム・ジャパン、マタイ受難曲公演に度々参加。また2010年より、出身地である埼玉県入間市で「古楽器で楽しむバロック音楽inアミーゴ」を企画、開催している。アイゼナハ音楽院トラヴェルソ講師。

天野寿彦(バロック・ヴァイオリン)
ヴァージニア州立ウイリアム・アンド・メアリー大学卒業後、東京藝術大学音楽学部を経て、同大学大学院修士課程を修了。「バッハ・コレギウム・ジャパン」、「ル・コンセール・フランセ」、「チパンゴ・コンソート」、「アントネッロ」、「クラシカルプレイヤーズ東京」等の公演、録音、TV収録に参加。これまでに若松夏美、A.ベイエの各氏に師事。バルバスト(仏)の古楽講習会にA.ベイエ氏の助手として招聘を受ける。アルル音楽教室バロックヴァイオリン科講師。
 
田中孝子(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
東海大学教養学部芸術学科音楽学課程卒業。ヴィオラ・ダ・ガンバを志水哲雄に師事。また福沢宏、中野哲也、マリアンヌ・ミューラー、ヴィーラント・クイケン各氏のレッスンを受ける。読売新聞社主催 第74回新人演奏会出演。音楽学研究も積極的に行い、18世紀フランス人作曲家M.コレット著『クラヴサン奏法の師』を桒形亜樹子氏とともに抄訳。2006年、フランス・グルノーブル国立音楽院に留学。ヴィオラ・ダ・ガンバをカトリーヌ・アルヌー、通奏低音をアルノー・ピュミール各氏に師事。2008年、ディプロムを取得し帰国。
現在、仙台・関東・福岡で演奏・教育活動を行っている。ブログ:http://ttakako.blog83.fc2.com/

佐藤麻衣子(チェンバロ)
国立音楽大学音楽教育科卒業。東京芸術大学古楽科卒業。ピアノを故田中希代子、佐藤俊、チェンバロを辰巳美納子、鈴木雅明、ニコラス・パール、家喜美子、和声学を山口博史の各氏に師事。2009年4月から2012年3月まで東京芸術大学古楽科教育研助手を務める。通奏低音奏者としてバロック期の室内楽作品やバッハやヘンデル、ハイドンなどの宗教合唱曲のオーケストラに参加する他、聖学院メサイア合唱団、ヨハネスカントーレスの伴奏者、学院大学聖歌隊のコーチとしても活動を行っている。



2015年2月7日土曜日

新しい楽器

最近は新しいA.グレンザー・モデルのフルートを慣らす練習をしています。
グレンザーはドイツのドレスデンで18世紀後半に楽器製作を行っていたメーカーです。

新しい木製のフルートは毎日少しずつ吹き込んで、段々時間を延ばしながら自分も楽器に慣れ、楽器にも自分の息に慣れてもらう必要があります。
もう慣れ親しんでしまった楽器とは違い、短い時間でも毎日新しい発見があり、新鮮です。
様子を見ながらオイリングをして、また少しずつ吹いて・・・というのを繰り返します。


昨日は用があって航空公園に行ったところ、ロウバイがきれいに咲いていました。
やさしい甘い匂いが立ち込めていました。



2015年2月3日火曜日

2月

早いものでもう2月になってしまいました。
まだ寒い日も多いですが、散歩などしていると植物で春の気配を感じることもしばしばです。
我が家の玄関にある寄せ植え、冬の花の合間にチューリップの球根を植えておいたのですが、
先日見てみたら、すでに土から芽が出ていました!

さて今日は、東京芸大の奏楽堂で、古楽科修士修了演奏会のお手伝いで演奏してきました。
ヘンデルのオラトリオ「陽気の人、沈思の人、中庸の人HWV55 」から、Sweet birdというソプラノのアリアで、フルートがまさに鳥のようにさえずり、活躍する曲です。
このオラトリオのことも、アリアのこともあまり知らなかったのですが、色々調べていたらなんとも面白そうな曲のようです。
そしてこのアリアも本当に美しい曲です。
またこのような素晴らしい音楽と人と機会に恵まれたことに感謝感謝・・・。

奏楽堂で演奏するのは初めてでしたが、昨日のホールリハではその広さと響きに驚きつつ、でも今日は結構開放されたような気分で楽しめたと思います。


2月はあと、28日に東京文化会館で日本モーツァルト協会の演奏会に出演します。
私が演奏するのはK130のみですが、K131では前田りり子先生のフルートが大活躍しますし、
この”ラ・バンド・サンパ”を率いる塚田聡さんを始めとするホルンパートがなんとも楽しい妙技を繰り広げますので、とても楽しいコンサートになると思います。
ご都合よろしければ是非足をお運びください。

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 2月28日(土)14時開演(13時半開場)
日本モーツァルト協会第565回例会 《1772年ザルツブルク》

【プログラム】交響曲 第18番 ヘ長調 K130
        ディヴェルティメント ニ長調 K136(125a)
        ディヴェルティメント ニ長調 K131
【出演】ラ・バンド・サンパ
【入場料】前売り5000円(学生2000円)
【会場】東京文化会館小ホール

  
日本モーツァルト協会ホームページ
      http://www.mozart.or.jp/conc