2021年5月14日金曜日

コンサートの延期について

 こちらでのお知らせをすっかり忘れておりました 💦

5月15日の、大泉学園インエフでのコンサートは、緊急事態宣言のため再延期となりました!
延期後の日程はまだ決まっていません。
決まり次第、こちらでもお知らせいたします。

それから、6月20日に予定されていた、モダンフルートでのトリオの演奏会も、延期となりました。

とても残念ですが、あるものを大切に、延期になったものは、次を大切にやていきたいと思います!



2021年5月11日火曜日

レッスン

 今日はモダン・フルートの勉強を続けている生徒さんが、(モダン・フルートの)コンクールで吹くバッハのソナタのレッスンに来てくれました。

すでに1次予選は通って、2次予選で吹く曲とのこと。

和声のこと、バス・パートのラインのことなど、、一緒に色々と考えていたら楽しくて、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

ぜひ思い切ってやってきてほしいと思います!



2021年5月8日土曜日

友人との別れ

 しばらく前に、学生時代の友人が旅立ち、ご実家近くでの告別式にも参列したのですが、今日はクリスチャンだった彼女の、教会でのお別れのミサに参列してきました。

告別式の時は、まだ亡くなって日も浅く、信じられない気持ちもあって、ものすごく悲しかったですが、今日は大分落ち着いた気持ちで祈ることができました。

友人は、教会で聖歌隊の指導もしていたと聞いていたのですが、ミサの途中で、信者さん達が歌う場面があり、彼女が日頃、この歌声を指導して一緒に歌っていたのだ、と思うと涙な
くして聴くことはできませんでした・・。すごく温かで純粋な歌声でした。


ミサが終わった時、前列に座っていた女性に話しかけられました。
友人の従姉妹の方でした。
「音大でのお友達ですよね。あの子の分まで活躍してくださいね。今日は良い歌声を有難うございました。」と言ってくださいました。

他の、同級生何人かも固まって座っていたのですが、皆さんと讃美歌を歌う時、
神父様の「静かに歌ってください」(コロナ禍での気配りと思われます。)というお話にも関わらず、つい気持ちが入って結構大きな声で歌ってしまっていました・・。
私たちの歌が彼女に届いていたら良いなと思います。

普段はとっても楽しくていつも鼻歌を歌っているような、でも本気で歌うと、聴く人を別の深い世界に誘う素晴らしい歌手でした。
学生時代はドイツ語をものすごくやっていたのに、いつからかフランス語に堪能になっていて、フランス留学後は、高校でフランス語を教える仕事もしていると聞いてびっくりしました。
知性と感性が絶妙に同居していて、人懐こいけれど人と群れるわけでもなく、自分の世界を深く深く生きていた人だと思います。

また普通に数年に1回とかでも会って、たわいもない話から深い話まで、色々おしゃべりできるのだと思っていたのに、寂しいです。







2021年5月4日火曜日

ラス・ウエルガス写本を歌う

去年から、ラス・ウエルガス・ヴォーカル・アンサンブルという女声合唱に参加しています。

”ラス・ウエルガス写本”という、14世紀初頭にスペインのブルゴスにあるシトー会女子修道院で歌われていた宗教歌を集めた写本がありますが、ここにのっている曲を歌うグループです。本当は去年の7月に演奏会をする予定でしたが、コロナ禍で、今年7月3日へと延期になりました。

本当はゴールデンウィーク中も、全員練習で1日みっちりと練習する日が予定されていましたが、3回目の緊急事態宣言で、オンライン練習に変更になったりしています。


オンラインで合唱の練習! 
なんとも難しそうですが、同時に皆で歌うと時間差が生まれて大変なことになるので、音声をミュートにして歌ったり、発音練習をしたりしました。普段の普通に立って歌う練習と、なんだか疲れる場所が違いました・・!








←こんな楽譜を使っています。

黒符定量記譜法などと呼ばれる記譜法です。



練習に行って、皆さんと一緒に歌っていると何となく読めるのに、家で一人でやってみようとすると出来ない・・、なんてこともあります・・。

実は高校生の時に、1年間だけ合唱部だったり、大学でも副科で声楽を取ったりしていて、
歌うのは好きなのですが、慣れない記譜に、慣れないラテン語歌詞に、、で、結構大変です!
でも本当に美しい曲ばかりなので、もうひとがんばりしたいと思います。

演奏会の詳細はこちらにありますので、よろしければご覧ください (^▽^)/

2021年4月29日木曜日

初見大会

先日、シエナウインドオーケストラなどで活躍されている、フルート奏者の西田紀子さんがされている初見大会に参加させていただきました!
(もちろん、モダンフルートで、です。)

普段は何人かいらっしゃるそうですが、この日は私一人。
ということは、西田さんと二人!
朝9時から12時まで、3時間ほとんど吹きっぱなし!

自分のことに必死で、西田さんの素敵な演奏があまり味わえなかったのですが、
ほんとに素敵でとても勉強になりました。

なんだか自分も少し上手くなったような・・・!?

6月20日に、モダン・フルートでの演奏会があって、目下準備中です。
びっくりする位久しぶりに、イベールやマルティヌー等を人前で吹きます。
トラヴェルソの練習と並行して進めているのもあり、なんだか亀の歩みですが、
1年前より良い感じかもと思えるようになりました。
(昨年の6月21日から延期になりました!)








2021年4月26日月曜日

トラヴェルソのオイリング

トラヴェルソにはオイリングを施す必要があります。
習い始めの生徒さんに、オイリングの仕方をいつも説明するのですが、
こちらにも書いておこうと思います。

人によって色々なやり方があって、絶対の正解はないのだと思いますので、
あくまでも私のやり方という事で、ご理解下さい。

特に、頭部管のコルクを外してオイリングする方法と、外さないで行う方法があって、人それぞれのようです。
私は、外さないでオイリングすることが多いです。手順の所に両方の場合について書いてありますので、ご覧になって下さい。

それから、足部管へのオイリングは、あまり必要ないという話も聞いたことがあります。
私は、4回の内、3回は足部管だけはオイリングせず、1回は足部管へもオイリングする、という感じです。足部管にオイリングするときは、必ずキーを取り外します。

【用意するもの】
アーモンドオイル、古布(20cm四方位)2枚、割りばし、ボウル、大きめのビニール(ごみ袋等)、新聞紙
*アーモンドオイルは、こちらのものが比較的手ごろな値段なので、私は良く使っています。→ アーモンドオイル

【手順】
① 楽器を24時間は吹かずに乾燥させる。
*もちろんばらした状態で。
*余裕がある時は24時間以上乾燥させるのも良いかと思います。

② 乾燥後、頭部管のコルクを外して行う場合は、取り外す。足部管にもオイリングする場合は、キーを取り外す。

③ 床にオイルが付着するのを防ぐため、ビニールのごみ袋等を敷き、その上に新聞紙を敷いて、ボウルを置く。
ボウルにアーモンドオイルを適量(大さじ5杯位?)入れ、古布を1枚、それに浸す。

④ 割りばしに、オイルに浸した布を巻き付け、それを乾燥させた楽器の内側に入れて内壁にオイルを塗っていく。
*頭部管のコルクをそのままにしている場合は、コルクにオイルが付かないように、コルクの直前まででやめる。コルクをそのままにしている場合は、頭部管の内側の端から端まで塗る。

⑤ もう一度古布をオイルに浸し、今度は楽器の外側にオイルを塗っていく。
*管と管をつなぐジョイント部の糸の上にも塗る。
*足部管にもオイリングする場合は、必ずキーを取りはずした状態で行う。
キーの裏のパッドにオイルが付くと、吹く時にぺちゃぺちゃと音がして、なかなか取れません、、💦
私は取り外した状態で塗る時にも、キーでふさがれる穴の周りには、オイルが付かないようにしています。

⑥ そのまま8時間ほど放置する。

⑦ 乾いた古布でオイルを、楽器の内側も外側もきれいに拭き取る。
*ジョイント部のオイルもきれいに拭き取る。

⑧ 気持ちよく吹く! きっと、音がしっとりと、良くなっているのでは・・!?

オイリングの頻度についても諸説ありますが、すごく頻繁に吹いている場合は月に1回位、このように楽器を休ませて、オイリングする時間を取ると良いのかなと思います。
それから、本番が終わったら休ませてオイリング、しばらく吹いていなかった楽器を吹く時にも、その前にオイリング、を心がけています。
あとは、見た感じ、また、触った感じで、楽器の内側が乾いているな、と思ったらオイリングすると良いかと思います。

オイリングは、楽器を、呼気に含まれる水分から守ってくれます。
オイリング後、パッと音が良くなることもありますし、特に変化がないように感じても、長い目で見ると、楽器を長く使っていくために必要なのだと思います。
習慣付けて行っていきたいですね。


2021年4月24日土曜日

インエフ 延期になりました

 5月5日に予定されていた、大泉学園 in F (インエフ)でのコンサートは、

緊急事態宣言の発令を受けて、515日(土)に延期となりました。

準備期間が増えたので、さらに掘り下げていきたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします!

 ***

ヴィオール「だけ」&トラヴェルソで
baroque  in F 大泉学園

中山真一 ヴィオラ・ダ・ガンバ
新井道代 フラウト・トラヴェルソ

2021年 55日(水・祝)
14時半オープン 15時スタート
チャージ3000円 +オーダー

in F インエフ 西武池袋線大泉学園駅北口 徒歩5分

ご予約は in F (インエフ):in-f.sato@nifty.ne.jp
または harmoniagraveesoave@hotmail.com まで

2021年4月17日土曜日

5/5 インエフで演奏します

 3月に引き続き、5月5日にまた大泉学園のインエフにて、ガンバの中山真一さんと演奏させていただきます!

今回も、中山さんのソロ(ド・マシ―とドゥ・ビュイソンのヴィオール曲集より)と、
トラヴェルソ&ガンバによる通奏低音の曲をお届けいたします。

私が演奏するのは、
J.B.セナイエ:ソナタ ニ長調 作品2‐1
G.B.フェランディーニ:ソナタ ニ長調 作品2-1
G.プラッティ:ソナタ ニ長調 作品3-1
です。

全部、ニ長調!
でも、それぞれとても個性のある曲なので、それぞれの良さをお楽しみいただけるように準備中です。
特にフェランディーニは初めて演奏しますが、ちょっと枠にはまらない、面白い人(?)です!

ゴールデンウィーク最終日、ご都合よろしければぜひお運びください。

***

ヴィオール「だけ」&トラヴェルソで
baroque  in F 大泉学園

中山真一 ヴィオラ・ダ・ガンバ
新井道代 フラウト・トラヴェルソ

2021年 55日(水・祝)
14時半オープン 15時スタート
チャージ3000円 +オーダー

in F インエフ 西武池袋線大泉学園駅北口 徒歩5分

ご予約は in F (インエフ):in-f.sato@nifty.ne.jp
または harmoniagraveesoave@hotmail.com まで



2021年4月1日木曜日

時をかけるフルートコンサート

 日曜日は、飯能の ”ガレット工房 時”にて、「時をかけるフルートコンサート」でした。

今回は、トラヴェルソとモダン・フルートを両方、デュオとソロでお聞きいただくという企画でした。

私は普段はトラヴェルソ、相方の苗代さんは、モダン・フルートで活動しているので、それぞれにとってチャレンジングなところがある企画でしたが、お互いに補い合い、教え合って準備しました。

時代の違う2種類のフルートの、それぞれの良さをお楽しみいただけていましたら嬉しいです。

こちらのお店、演奏会会場として使われるのは初めてとのことでしたが、演奏しやすい所で、雰囲気も素敵なので、是非第2弾をやりたいと思っています!

リハーサルの模様です。

トラヴェルソ



モダン・フルート






2021年3月16日火曜日

in F でのプログラム

本番が終わったらすぐにブログを更新しようと、毎回思うのですが、ついつい遅くなってしまいます・・。

もう1週間以上経ってしまいましたが、7日の in Fでの曲目を、ガンバの中山さんがブログに書いていらしたので、こちらにリンクを貼ります。

中山さんのブログ

和やかな雰囲気の中、楽しんで演奏出来て、よい本番だったように思います。

また5月5日に、同じ編成でin Fで演奏させていただくことになりました!
ご都合よろしければぜひいらして下さい。

中山さんリハーサル中↓



2021年2月17日水曜日

インエフでのライブ

3月7日(日)、15時から、大泉学園の「インエフ」というお店で
ヴィオラ・ダ・ガンバの中山真一さんと演奏させていただきます。

中山さんのソロが多めで私は2,3曲ですが、よろしければお運びください!
                                       ↓
     J.M.オトテール:フルートと通奏低音のための組曲 ホ短調 作品2-4
               J.M.ルクレール:フルートと通奏低音のためのソナタ ロ短調 作品2-11
                                の予定です!

*****

ヴィオール「だけ」&トラヴェルソで
baroque  in F 大泉学園

ド・マシ―氏とドゥ・ビュイソン氏のヴィオール曲集より
フルートと通奏低音のためのソナタ、組曲

ヴィオラ・ダ・ガンバ 中山真一
フラウト・トラヴェルソ 新井道代

2021年3月7日(日) 15時~ (14時半オープン)

チャージ3000円 + オーダー

ご予約は インエフ tel: 03-3925-6967 メール:in-f.sato@nifty.ne.jp 
または harmoniagraveesoave@hotmail.com 



2021年2月12日金曜日

3月28日 追加公演

こちらのブログでもお知らせしていた、3月28日の飯能でのコンサートですが、14時の回が
ほぼ満席になったため、追加公演として、16時の回も設けることになりました。

ご来場をお考えの場合は、16時の回をご検討いただければ幸いです。

どうぞよろしくお願い致します!


時をかけるフルートコンサート
2021年3月28日(日)14時開演(13時40分開場)
      追加公演  16時開演(15時40分開場)  

【プログラム】
〈フラウト・トラヴェルソ デュオ〉
G.P.テレマン:ソナタ ホ短調 TWV40:142
J.-M.オトテール:組曲 第1番 ロ短調 他
〈現代のフルート デュオ〉
E.エルガ―:愛の挨拶
七瀬あゆこ:四季の叙情歌メドレー
F.クーラウ:スウェーデン民謡による変奏曲 (op.102-2より)他

【出演】新井道代、苗代恵理子(フラウト・トラヴェルソ,フルート)

【会場】ガレット工房 時 (飯能市八幡町6-11。西武池袋線飯能駅より徒歩7分)

【入場料】2500円 (コンサートでの飲食のご提供はございません)

【お問合せ・お申込み】baroque.office@gmail.com

*入場時、検温を実施させていただきます。
*手指の消毒、マスクの着用をお願い致します。


2021年2月6日土曜日

体が整う感じ

 先日こちらのブログでもお知らせした3月28日のコンサートで、チラシには載っていないのですが、ソロでバッハのパルティータも演奏しようと思っています。

時間の都合で1楽章だけですが、練習していて、なんだか吹いていると体が整う感じがするなぁと思っていました。

そしたら、さっき、やはりパルティータを練習しているトラヴェルソの生徒さんからのメールに、全く同じことが書いてあってびっくりしました。

バッハは音の整体師!?


2021年2月3日水曜日

発表会終わりました

 1月30日に、ティアラこうとう小ホールにて、アイゼナハ音楽院の発表会がありました。

緊急事態宣言中でしたが、たくさんの方が参加されていて、それぞれの一生懸命なステージが素敵でした。

私のクラスからもお二人参加されて、私も講師演奏として、チェンバロの山縣万里先生とバッハのh-mollソナタ(1楽章のみですが)を演奏しました。

アイゼナハ音楽院全体の発表会に参加するというのは初めてだったのですが、
色々な楽器の方にもトラヴェルソを聴いていただけて、すごく良い機会だったなと思います!

終演後に、参加された生徒さんお二人と記念撮影。(一瞬マスクを外して!)




2021年1月26日火曜日

時をかけるフルートコンサート

 演奏会のご案内です。

3月28日(日)、飯能市のガレット工房 時(とき)さんにて、
フルートの苗代恵理子さんと、「時をかけるフルートコンサート」を行う運びとなりました。

工房 時 さんは、明治39年築の土蔵のお店で、中もアンティークの家具が置かれていたりして、とても素敵な空間です。

苗代さんは、大学の後輩(といっても大分、年が離れているのでダブってはいません・・)で、折に触れてトラヴェルソのレッスンに来てくれていました。
今回は、トラヴェルソのデュオとモダン・フルートのデュオ、両方をお楽しみいただきます。

その頃には暖かくなって、桜も楽しめる頃かもしれませんね。🌸
ぜひお出かけいただければ幸いです。


時をかけるフルートコンサート
2021年3月28日(日)14時開演(13時半開場)

【プログラム】
〈フラウト・トラヴェルソ デュオ〉
G.P.テレマン:ソナタ ホ短調 TWV40:142
J.-M.オトテール:組曲 第1番 ロ短調 他
〈現代のフルート デュオ〉
E.エルガ―:愛の挨拶
七瀬あゆこ:四季の叙情歌メドレー
F.クーラウ:スウェーデン民謡による変奏曲 (op.102-2より)他

【出演】新井道代、苗代恵理子(フラウト・トラヴェルソ,フルート)

【会場】ガレット工房 時 (飯能市八幡町6-11。西武池袋線飯能駅より徒歩7分)

【入場料】2500円 (コンサートでの飲食のご提供はございません)

【お問合せ・お申込み】baroque.office@gmail.com

*入場時、検温を実施させていただきます。
*手指の消毒、マスクの着用をお願い致します。






2021年1月25日月曜日

アイゼナハ音楽院発表会

 このような時節ではありますが、1月30日に、アイゼナハ音楽院の発表会がティアラこうとうで開催されます。

私のトラヴェルソのクラスからも二人参加されます。

ついでに、私も講師演奏でバッハの h-mollソナタ(1楽章のみ)を演奏します。

ご興味ございましたら、ぜひ足をお運びください。



詳細はこちらをご覧ください。
https://eisenach.jp/news/1293/

2021年1月21日木曜日

ハイドン プログラムノート

 12月26日にあった、コルテ・デル・トラヴェルソ vol.10 ~フルート、ヴァイオリン、チェロで聴くハイドンの世界~ のプログラムノートを、こちらに載せておきます。


*****

F. J. ハイドン:6つのディヴェルティメント】

 フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)については、ここで改めてご紹介するまでもないかも知れません。今では古典派を代表する作曲家として知られるハイドンは、29歳で西部ハンガリーの大貴族、エステルハージ家での職を得て以来、亡くなるまでエステルハージ家の音楽家として過ごしました。

ハイドンと言えば、交響曲や弦楽四重奏曲などをすぐに思い浮かべる方も多いと思いますが、今日はフルートとヴァイオリン、チェロという3つの楽器のために書かれた、編成も曲の規模も小さいけれど、ハイドンの世界を存分に楽しめる魅力ある曲集を演奏したいと思います。

 

 ハイドンによるフルートの室内楽曲は決して多くはありません。本日演奏する「6つのディヴェルティメント」(1784)の他、「チェンバロ又はピアノとフルートとチェロのためのトリオHob.XV:15~17」(1790)と「二本のフルートとチェロのためのトリオHob. IV:1~4」(通称ロンドン・トリオ,1794)を数えるくらいです。(「フルート,ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロのためのカルテット」も存在しますが、偽作と考えられています。)

 ハイドンがフルートのための室内楽曲を書き始めたのは、1779年にエステルハージ家の当主、ニコラウス侯爵との新しい契約を交わして以降のことです。この契約で、ハイドンの作品に対するニコラウス侯爵の独占権がなくなり、ハイドンはイギリスやウィーンの出版社と契約を結ぶようになりました。

 当時イギリスは大陸に先駆けて市民革命と産業革命を経験し、ヨーロッパで最も近代的で豊かな国として、特にロンドンでは、生活に余裕のある上流階級の市民たちが様々な演奏会を楽しんでいました。彼らは自らも演奏を楽しみましたが、中でもフルートはとても人気のある楽器でした。 

 「6つのディヴェルティメント」はイギリスの出版社、Forsterのために書かれた作品ですし、他の2つのフルートの室内楽曲も、イギリスの出版社のためか、イギリス訪問中に書かれたもので、やはりこれらハイドンによるフルートの室内楽曲と、イギリスにおけるフルート人気というのは、密接なつながりがあったと言えるでしょう。

 

 さて、本日演奏する「6つのディヴェルティメント」には、ハイドンのオペラ「月の世界 (Il Mondo Della Luna)」と、バリトン・トリオHob. XI:97 からの転用が見られます。転用とは、作曲者が以前書いた作品を取り出して再度利用することで、当時としては全く珍しいことではありませんでした。

 ニコラウス侯爵は宮殿内にオペラ劇場を建てたほどのオペラ好きでしたので、ハイドンも20数作のオペラを書いたとされていますが、その内の一つ、オペラ「月の世界」は、177783日にエステルハージ宮殿歌劇場で初演されました。ストーリーは、オペラに良くあるような恋と結婚のどたばた喜劇なのですが、それが人間の月に対する思いや想像を軸に進められ、物語に格別な奥行きと面白さを与えています。

 ハイドンは、「6つのディヴェルティメント」の第4番を除く5(内、6つの楽章) で、「月の世界」からの転用を行っています。ほとんど手も加えずに転用している楽章もありますし、元がアリアや合唱曲の場合は、かなり手を加えて転用しています。「月の世界」は初演後、エステルハージでも他の場所でも再演されることはなかったということなので、ひょっとしたら、イギリスの出版社との締め切りに追われたハイドンが、以前書いた、一度しか上演されなかったオペラの中から数曲を再利用することにしたのかもしれません。

 「月の世界」の第2幕、冒頭のシンフォニアは、庭に幻想的な月の世界がしつらえてある、という設定の中演奏されますが、この曲はそのままディヴェルティメントの第1番第1楽章に転用されています。今日のコンサートも、この非常に幻想的な、月を想起させるような美しい曲で始めたいと思います。

 ところで、ハイドンがエステルハージ家で初めの頃に仕えていたニコラウス侯爵は、弦楽器のバリトン(6~7本の弦とさらに指板の裏に共鳴弦を持っており、奏者は自分で旋律を演奏しながら左親指で共鳴弦を弾いて“伴奏”することができる)を非常に好んでいました。ニコラウス侯爵はハイドンにもバリトンの曲を沢山書かせましたが、特にバリトン、ヴィオラ、チェロのためのバリトン・トリオは126曲もあります。ディヴェルティメントの第4番(夜公演のみ演奏)は、バリトン・トリオHob. XI:97の全7楽章の中から3つの楽章が抜粋され、バリトンのパートをフルートに、ヴィオラのパートをヴァイオリンに変更しただけで、ほぼそのまま転用されています。滋味深いバリトンという楽器のために書かれた作品がアレンジされたこの第4番は、ディヴェルティメント全6曲の中で、やはり少し違った趣があるような気がします。

   

 今回使用するフルートは、ドイツのドレスデンに工房のあった製作家、A. Grenser8キーモデル(M. Wennerによる復元楽器)です。このよう楽器を多鍵式フルートなどと呼びますが、従来のバロック時代から使われていた1キーのフルートでは指使いの工夫で音を作るため、不安定になりがちだったFB♭、G♯などにもそれぞれに対応する穴を開け、それをキーで操作できるようにしたものです。

ドイツでは1770年代からこうした楽器が作られるようになったと考えられています。イギリスではそれに先駆けてすでに1750年代には多鍵式フルートが作られ始めたようです。ちょうどその頃、イギリスでは産業革命が始まりましたが、楽器製作にも、新たな発明を搭載しビジネスチャンスを狙う動きが生まれ、多鍵式フルートの発展を後押ししました。テオバルト・ベームによって現代のフルートの原型となるベーム式フルートが開発されたのが1830,40年代のこと。多鍵式フルートは、それまでの間、そしてベーム式フルートが本当に世界中に浸透するまでの間、1キーフルートと共に、フルートの歴史の大切な1ページを担い続けました。                                                                                                                      

2021年1月15日金曜日

アイゼナハ音楽院 ホームページ

 トラヴェルソのレッスンをさせて頂いている、アイゼナハ音楽院のホームページがリニューアルされました。

https://eisenach.jp/


なんと恥ずかしながら、トップページに私とあとお二人が載っています・・・。

が、スマホ版の画像だと私だけ、消えます!


私のトラヴェルソの生徒さんが、”ギター人訪訪”のコラムなどをお手伝いされています。

素敵なページになっていますので、ぜひご覧ください。


2021年1月14日木曜日

今年もよろしくお願いいたします。

 なんともう年が明けてから2週間も経ってしまいました!

今年の年末年始は、家で大人しく・・・をそれなりにちゃんと守って、
買い物、散歩以外は実家にも帰らず家にいました。
お正月は、私の実家とは、今流行りの(!?)オンライン帰省というのでしょうか、
ZOOMで両親と兄の家族と私たちで1時間位、喋りました。
夫の実家とは、義母が、会えなくても同じおいしいものを食べたい、ということで、
お正月用の豪華なお弁当を注文してくれて、各自の家で同じおいしいものを食べました。

それなりに考えた良いお正月だったとは思うのですが、なんだかやっぱり不完全燃焼感が否めません・・。
お正月が明けてからも、なんとなく2週間が過ぎてしまいましたが、そろそろエンジンをかけたいと思います。


年末の、コルテ・デル・トラヴェルソ vol.10 ~フルート、ヴァイオリン、チェロで聴くハイドンの世界~ は、コロナの感染拡大を心配しつつも無事に終了しました。
「6つのディヴェルティメント」、本当に良い曲だと思うのですが、共演のお二人に助けられて、全曲を演奏するというチャレンジを遂行出来て、まずはよかったです。
その場で(そして配信で)共有してくださった皆様に感謝いたします。

自分たちの写真は撮り忘れましたので、、、
当日、配信を見ながらお留守番の、インコのモズちゃんの写真を・・・。