2013年8月14日水曜日

木香職人+コンサートのお知らせ

来る9月11日(水)、大泉学園ゆめりあホールにて、ピリオド楽器(古楽器)による木管五重奏の演奏会を行います。

木管五重奏は、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンという編成のアンサンブルですが、レパートリーは大体18世紀後期から始まり、近、現代にまで至ります。

音大でのアンサンブルの授業などでも取り入れられている編成なので、私も、モダン・フルートを勉強していた学生時代、色々な曲をやりました。
中でも、ダンツィ(1763~1826)やライヒャ(1770~1836)の作品は木五(木管五重奏の略です・・)の定番ともいえる曲で、特に何の疑問も持たずに演奏していましたが、良く考えればこれらの曲も、ベーム式と言われるモダン・フルートが開発される以前に書かれた曲なので、当時は”古楽器”である多鍵フルートと呼ばれる楽器で演奏されていたのです。

 
多鍵フルートは、キーが一つのバロック・フルートに、半音階やトリルなどが演奏しやすくなるように
さらにキーを足していった楽器で、大体18世紀終わりごろから、画期的なベーム式モダン・フルートが普及するまで使用されていました。

ベーム式が開発されたのは1830~40年代ですが、それが本当に普及しきったのは20世紀に入ってからとも言われており、案外最近まで、”古楽器”である多鍵フルートが使われていたのでは、と考えると意外に身近に感じられるかも知れません。

今回の演奏会では、そんなダンツィやライヒャの作品を中心に、それぞれの奏者が、当時使われていたタイプの楽器で演奏します。
モダン楽器と比較して聴いていただいても面白いと思いますし、ただその響きに身を任せていただいてもよいと思います。

ぜひ皆様のご来聴をお待ちしております!


職人+(もっこうしょくにんプラス) 
ピリオド楽器で木管五重奏
デビューコンサート!

2013年9月11日(水)19時開演(18時半開場)
大泉学園ゆめりあホール (西武池袋線大泉学園駅北口徒歩1分)
全席自由 前売り2500円、当日3000円

*プログラム* F.ダンツィ: クインテット B-dur op.56-1
           A.ライヒャ: クインテット e-moll op.88-1
                   クインテット D-dur op.91-3 
                                                コール・アングレのためのアンダンテ F-dur
                            W.A.モーツァルト:オペラ「ポントの王ミトリダーテ」より
                          アリア「遠く離れて、いとしい人よ」
*出演* 【木香職人+】
        新井道代(フルート)、杉本明美(オーボエ)、横田揺子(クラリネット)、
        永谷陽子(ファゴット)、大貫ひろし(ホルン)
       【友情出演】 横山沙由子(ソプラノ)


お問合せ、チケットご予約: mokko.quintet@gmail.com
チケットお取り扱い: 東京古典楽器センター 03-3952-5515