一昨日と昨日は、オランダ在住の歌手、夏山美加恵さんが主催された、「ウエルガス写本を歌う」というワークショップに参加してきました。
朝10時から夕方18時まで、みっちり歌ってきました!
”ウエルガス写本”は、14世紀初頭にスペインのブルゴスにあるシトー会女子修道院で歌われていた宗教歌集を集めたものです。
楽譜はこんな感じです。
やはり慣れない楽譜で歌うのはなかなか大変なものです・・。
でも先生の歌われるのをヒントに、覚えるまで歌う感じでひたすら歌っていると、
見慣れない楽譜も、けっこう馴染んでくる感じがします。
2声と3声の曲があり、先生はいつも下に鳴っているドローン(持続音)を意識しながら、そこに含まれている倍音を探して歌っていく、という事をおっしゃっていました。
他の声部を聴きながら歌っていると、どの声部が自分のものなのか、一瞬分からなくなる時があり、そんなときには、”他人が自分で自分が他人”みたいな、不思議な感覚になります。
普段のバロックの演奏にも、こういう感覚が必要なんだろうなぁ・・と、良い収穫のあった2日間でした。