2015年12月8日火曜日

「吹く」と「play」

今日、レッスンした生徒さんとのやり取りのことを書いておこうと思います。

その生徒さんは、この10月からフルートを始めた方で、レッスンも今日で3、4回目です。

音をのばして、息を吸って、のばして、息を吸って、というのを何回か繰り返していただいた所、初めの1、2回は大分良いのですが、だんだん”吹く”ことに一生懸命な感じになって音にも雑音が入ってくるようでした。

そこで、”日本語では「フルートを吹く」と言いますが、英語では「I play the flute」と言うんですよね”、という話をしました。

「吹く」と「play」、言葉だけ見ると、かなりイメージが違うと思いますが、いかがでしょうか。

私は、「吹く」というと何か一方向なイメージ、一生懸命で一直線なイメージが沸いてきますが、「play」と言うと、まさに「遊び」、ゆとりがあるイメージ、色々なことが見えていて楽しんでいるイメージを持ちます。

その生徒さんは、そのことがふっと腑に落ちたようで、もう一度同じ事をやってもらった所、とても良くなりました。

考えてみれば、楽器を演奏することは、フランス語では"jouer"、ドイツ語では"spielen"と言って、両方とも英語の"play"にあたる、「遊ぶ」という意味の単語です。

このことを教えてくれたのはオランダで師事していたトラヴェルソのバルトルド・クイケン先生でしたが、「義務で遊ぶ子どもはいないだろう? Just play !(ただ遊ぶように演奏しなさい!)」 と言われたことを覚えています。


楽器を習得しようとするとき、どうしても一生懸命になって、義務感や焦燥感にとらわれがちですが、ちょっとこの「play」のことを思い出してみると、それだけで何かが変わってくるのかもしれないですね。


2015年12月1日火曜日

第3回発表会

11月28日(日)に、レッスンに通ってくださっている生徒さん達の発表会を行いました。
3年前から始めて、今回で3回目です。

今回は、フルート10人、トラヴェルソ1人、ピアノ1人の方が参加してくださいました。

私自身は朝からリハーサルに立ち会ったり、本番も伴奏を弾いたりであまり客観的に見ている余裕は無かったのですが、聴きに来て下さった方や参加してくださった方から、「和気あいあいとしていて、とても良い会だった」と言っていただきました。

今回は、私が伴奏を弾く(吹く)曲が多く出ずっぱりだったため、自分で司会をするのはやめて、生徒さん自身に一言言ってから演奏してもらうようにしたのですが、それがなかなか楽しく、(皆さんかなりちゃんと考えてきてくださったり、素で話すのが楽しかったりで)”和気あいあいさ”につながっていたのではないかなぁと思います。

今回はほんとに小さい子から大人の方まで様々な年代の方々が参加してくださり、それぞれが出来ることを持ち寄って発表し合い、それを聴き合うという、貴重な時間を作れたのではと思います。

レッスンをしていると、”あの言い方でよかったのだろうか”とか”またダメだしばかりしてしまった”とか色々と悩むことも多いのですが、熱心に通ってきてくださる生徒さん達のお陰で、自分ももっと勉強しようと思えたり元気をもらえたりしています。

もっとおおらか、かつ的確なガイドの出来る先生を目指していきたいと思います!


2015年11月22日日曜日

お昼の音楽会

一昨日、11月20日は所沢の松明堂音楽ホールの”お昼の音楽会”に出演させていただきました。

毎月20日に開催されているもので、お昼の12時半開演のコンサートです。

毎月のようにいらしている常連のお客様などもいらっしゃるそうで、予想以上の方にお越しいただき、お陰さまで充実した1時間でした。

2月28日にはまた違う演奏家の方々と、松明堂でコンサートをする予定です。
とても演奏しやすいホールなので、また演奏できるのが楽しみです。

また、今回共演していただいたチェンバロの寺村朋子さんとは、これから新しい企画をやっていこうと話しています。
具体的に決まり次第、またこちらでもお知らせしたいと思います !



2015年10月3日土曜日

ルネサンス・フルートの響きinひねもすのたり終了!

9月27日に、ルネサンス・フルートによるカフェ・コンサートを行いました!
このメンバーでは初めてのコンサートでしたが、準備期間も長く、リハーサルもたくさんしたので、終わった~!と充実感がありました。

楽器にも慣れていて、準備の仕方も自分なりにペースが分かってきているバロックとは違い、楽器のことも音楽のこともまだまだこれから勉強・・・・というルネサンスなので、これで良いのか?こんなんで良いのか??と、自問自答しつつでしたが、正解が分からないなら思ったとおりにやればよいのでは!?とある意味開き直って、思ったとおりにやってみました。w
実際、バロック音楽では文献もかなり残っていて、当時の演奏法なども知ることができますが、バロックよりひと昔前のルネサンスになると、文献の数もぐっと減り、分からないこともぐんと多くなります。
ですが、未知の領域に踏み込んでいるという高揚感というのでしょうか??、先生に教えられた事をやるというのではなく、自分達で考えて話し合って作っていくという楽しさを味わえたと思います。

このような機会を作ってくれた仲間に感謝したいと思います。
また続編ができればと思いますので、ぜひ聴きにいらしてください。

 

2015年9月20日日曜日

ルネサンス・フルート

ずいぶんと涼しくなってまいりました。
油断していると夜など肌寒いくらいですね。

8月は予定していた旅行が夫の仕事の都合で中止(延期?)になってしまい(!!)、
旅行の代わりに~、と言っていろいろな所へちょこちょこと出かけていました。

次のコンサート、9月27日(日)に、阿佐ヶ谷のカフェ、「ひねもすのたり」で、ルネサンス・フルート3本にソプラノの方にも加わっていただき、4人でコンサートをします。

ルネサンス・フルートはその名の通り、ルネサンス時代のフルートで、16世紀前半から1680年頃(すでに時代の波はバロック!)まで使われていました。
ルネサンス・フルートのレパートリーといえば「コンソート」と呼ばれる合奏がほとんどになります。
今回も、2声から4声までの曲を集めて、お届けしたいと思います。
曲は、1600年頃のイギリスの作品が中心です。

すでに第1回は満席になってしまったようですが、第2回はまだ大丈夫だと思います。
みなさまのご来場をお待ちしております!
 
*  *  *  *

ルネサンス・フルートの響き

2015927日(日) 第1回 1400(13:30開場)

                第2回 1700(16:30開場)

入場料:2500円(ワンドリンク付き:開演前にご注文をお聞きします)

器とCafe ひねもすのたり

(杉並区阿佐ヶ谷北136, JR阿佐ヶ谷駅より徒歩3分)

ご予約:ひねもすのたり Tel :03-3330-8807(木、日曜休み)



【プログラム】

T.モーリー(1557-1602):2声のカンツォネッタ集より Miraculous love's wounding

    Fire and lightning

    3声のカンツォネッタ集より See, see, mine owne sweet jewell

    Cruel, you pull away to soone your lips

J.ダウランド(1563-1626)Come again / Come heavy sleep / Flow my tears / I saw my lady weep

ほか

【演奏】ルネサンス・フルート 

相川郁子 前田りり子氏のもとでトラヴェルソを学び、ブリュッセル王立音楽院に留学。トラヴェルソをバルトルド・クイケン、フランク・トゥンス、アンネ・プストラウク各氏に師事。

新井道代 東京音楽大学大学院を経てデン・ハーグ王立音楽院古楽科に留学。トラヴェルソを前田りり子、バルトルド・クイケン、ウィルバート・ハーツェルツェット各氏に師事。

熊澤美華子10歳よりモダン・フルートを始める。トラヴェルソとルネサンス・フルートを前田りり子氏に師事。

【ゲスト】乙顔有希(ソプラノ) 桐朋学園大学声楽科、同大学研究科1年修了。卒業後、波多野睦美氏に師事。



 




2015年8月8日土曜日

「織り成す想い」終わりました

8月2日、雑司が谷音楽堂にてコンサート「織り成す想い」が終了いたしました!
ソプラノの夏山美加恵さんの一時帰国に合わせて企画したコンサートでしたが、
遠くは広島や愛知などから聴きにいらしてくださった方もいて、嬉しいことにほぼ満席のお客様をお迎えすることが出来ました。

夏山さんの歌は、時代によって、原語によって声も歌い方も使い分けて全く違うものになっていて、驚きでした。
そして自然で、周りと溶け合うような発声や、音の流れ、フレーズの持っていき方など、隣で聴いていてとても刺激を受け、リハーサルの時からこちらもすごく乗せてもらって演奏していました。
ガンバの西谷さんとチェンバロの岡田さんにも、さすがの安定した通奏低音で助けていただきました。

夏山さんとは、オランダに留学中に娘さんのベビーシッターをしたり、お宅でのパーティーに呼んでいただいたりしていた仲で、実は一緒に演奏したのはこれが初めてだったのですが、遠くに住んでいても久しぶりに会っても、このように一緒に演奏してコンサートが出来たりするというのは本当に素敵なことだなと思いました。

このようなご縁に感謝しつつ、まだまだ勉強することがいっぱいある~!と思った気持ちを大切にまた次に進みたいと思った真夏の1日でした。



2015年5月18日月曜日

織り成す想い

8月2日(日)に、雑司が谷音楽堂にて「織り成す想い~フランス音楽の中で花開いた装飾技法の世界~」と題したコンサートを行います。

オランダ留学時にお世話になったソプラノの夏山美加恵さんをお招きして、夏山さんの歌を中心に器楽曲もちりばめながらのコンサートになります。
ギョーム・ド・マショーやセルミジと言ったバロック以前の作曲家も取り上げ、フランス音楽とその装飾の美しさをお楽しみいただけるコンサートになると思います。

皆様のご来場をお待ちしております!

***
織り成す想い 
~フランス音楽の中で花開いた装飾技法の世界~

2015年82日(日)14時開演(13時半開場)
雑司が谷音楽堂(豊島区雑司が谷2-17-12)
地下鉄副都心線線雑司が谷駅3番出口より徒歩5分
JR目白駅下車 都バス白61系統 新宿駅西口行き「高田1丁目」下車徒歩3分

地図はこちら
http://homepage2.nifty.com/zoshigayaongakudo/hagakimap1.gif


中世の時代よりフランスは常に音楽発展の中心の地でした。バロック時代もその音楽様式とひときわ気高いフランス式の装飾技法は当時からフランス国内外の多くの音楽家たちを魅了しておりました。クヴァンツやバッハもドイツにいながらその影響を強く受けたことは、すでに多くの皆さんがご存知だと思います。
今回のプログラムではフランスバロックの装飾技法がいったい歌の歴史の中でどのように複雑に発展していったのかを重点に踏まえ、美しい器楽曲と共に、皆様にとても優雅なひとときをお送りしたいと思います。

【プログラム】
G.deマショー(1300?-1377):ヴィルレー「私からとても遠くにいるけれども」
C.deセルミジ(1490?-1562):シャンソン「貴女は私を焦らせる」とコクリコによるディミニューション
J.-B.リュリ(1632-1687) / M.ランベール(1610-1696):コメディ・バレエ「強制結婚」より 美の神のレシとランベールによるドゥブ
J.-M.オトテール(1674-1763):組曲 ニ長調 作品5-3
M-A..シャルパンティエ(1643-1704):シャコンヌ「怖がらずに森へ」
A.カンプラ(1660-1744):カンタータ「アリオン」  他...

【出演】 夏山美加恵(ソプラノ)、新井道代(フラウト・トラヴェルソ)、西谷尚己(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、岡田龍之介(チェンバロ)

 【プロフィール】
夏山美加恵(ソプラノ)
エリザベト音楽大学宗教音楽学科宗教声楽コース卒業。同大学にて故鈴木仁氏に師事。
第6回山梨古楽コンクール第3位入賞。オランダに渡り、レベッカ・ステュアート女史のもとで古楽アンサンブルの訓練を受ける。その後デン・ハーグ王立音楽院古楽科古楽声楽コースにてマリウス・ファン・アルテナ、ジル・フェルドマン両氏に師事。音楽院在学中より中世音楽への意欲が高まり、多くの著名音楽家によるマスターコースや講習会を受講し研鑚を積む。オランダ国内外の多くの古楽アンサンブルと共演。ヨーロッパの古楽祭にも多数招聘参加。現在11世紀から16世紀までの中世、ルネサンス時代の典礼音楽の研究と演奏を主に活動をしている。

新井道代 (フラウト・トラヴェルソ)
東京音楽大学を経て同大学院フルート専攻修了。大学院修士論文「モダン・フルートによるバロック音楽演奏について」は高く評価され、日本フルート協会会報に掲載された。同大学で1年間助手を務めた後、オランダ,デン・ハーグ王立音楽院古楽科に留学。2009年に同音楽院修士課程を修了し、帰国後は古楽アンサンブルやオーケストラを中心に活動。バッハ・コレギウム・ジャパンのマタイ受難曲公演に度々参加。これまでにモダン・フルートを、相澤政宏、梅津正好、植村泰一の各氏に、トラヴェルソを前田りり子、バルトルド・クイケン、ウィルバート・ハーツェルツェットの各氏に師事。アイゼナハ音楽院トラヴェルソクラス講師。

西谷 尚己 (ヴィオラ・ダ・ガンバ )
桐朋学園大学古楽器科卒業。同大学研究科修了。翌年よりオランダに留学。デン・ハーグ王立音楽院をソリスト・ディプロマを得て卒業。ヴィオラ・ダ・ガンバを宇田川貞夫、中野哲也、ヴィーラント・クイケン氏の各氏に師事。ネーデルランド・ダンスシアターのプロジェクトに出演するなどオランダ各地でソリスト、通奏低音奏者として演奏活動を行う。現在、日本各地で演奏活動を繰り広げている。

岡田龍之介 (チェンバロ)
慶応大学経済学部、東京藝術大学楽理科卒業、同大学院修了。チェンバロを有田千代子、渡邊順生両氏に師事。全国各地の演奏会に出演し、国内外のバロック演奏家との共演を通じてアンサンブル経験を深める一方、教育活動、啓蒙活動にも力を注ぐ。近年は韓国での演奏会や指揮活動の機会も多い。第13回、23回甲府古楽コンクール審査員。ソロ、アンサンブルなど10枚のCDをリリース。洗足学園音楽大学、都留音楽祭各講師。FM鴻巣音楽番組「クラシックの散歩道」メイン・パーソナリティ。ザロモン室内管弦楽団指揮者。「ムジカ・レセルヴァータ」主宰。


チケット 3500円 (全席自由)

お問い合わせ、チケットご予約:
E-mail double.concert2015@gmail.com
Tel 080-7951-9378 (織り成す想いコンサート事務局)
チケットお取り扱い:東京古典楽器センター03-3952-5515