このような時節ではありますが、1月30日に、アイゼナハ音楽院の発表会がティアラこうとうで開催されます。
私のトラヴェルソのクラスからも二人参加されます。
ついでに、私も講師演奏でバッハの h-mollソナタ(1楽章のみ)を演奏します。
ご興味ございましたら、ぜひ足をお運びください。
詳細はこちらをご覧ください。
https://eisenach.jp/news/1293/
フルート奏者、新井道代のブログです。バロック時代のフルート(フラウト・トラヴェルソ)を中心に、その他の時代の古楽器、また、モダン・フルートでも演奏活動を行っています。 トラヴェルソのワークショップも行っています。 トラヴェルソ、モダン・フルートともに生徒さん随時募集中です。
このような時節ではありますが、1月30日に、アイゼナハ音楽院の発表会がティアラこうとうで開催されます。
私のトラヴェルソのクラスからも二人参加されます。
ついでに、私も講師演奏でバッハの h-mollソナタ(1楽章のみ)を演奏します。
ご興味ございましたら、ぜひ足をお運びください。
12月26日にあった、コルテ・デル・トラヴェルソ vol.10 ~フルート、ヴァイオリン、チェロで聴くハイドンの世界~ のプログラムノートを、こちらに載せておきます。
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【F. J. ハイドン:6つのディヴェルティメント】
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)については、ここで改めてご紹介するまでもないかも知れません。今では古典派を代表する作曲家として知られるハイドンは、29歳で西部ハンガリーの大貴族、エステルハージ家での職を得て以来、亡くなるまでエステルハージ家の音楽家として過ごしました。
ハイドンと言えば、交響曲や弦楽四重奏曲などをすぐに思い浮かべる方も多いと思いますが、今日はフルートとヴァイオリン、チェロという3つの楽器のために書かれた、編成も曲の規模も小さいけれど、ハイドンの世界を存分に楽しめる魅力ある曲集を演奏したいと思います。
ハイドンによるフルートの室内楽曲は決して多くはありません。本日演奏する「6つのディヴェルティメント」(1784)の他、「チェンバロ又はピアノとフルートとチェロのためのトリオHob.XV:15~17」(1790)と「二本のフルートとチェロのためのトリオHob. IV:1~4」(通称ロンドン・トリオ,1794)を数えるくらいです。(「フルート,ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロのためのカルテット」も存在しますが、偽作と考えられています。)
ハイドンがフルートのための室内楽曲を書き始めたのは、1779年にエステルハージ家の当主、ニコラウス侯爵との新しい契約を交わして以降のことです。この契約で、ハイドンの作品に対するニコラウス侯爵の独占権がなくなり、ハイドンはイギリスやウィーンの出版社と契約を結ぶようになりました。
当時イギリスは大陸に先駆けて市民革命と産業革命を経験し、ヨーロッパで最も近代的で豊かな国として、特にロンドンでは、生活に余裕のある上流階級の市民たちが様々な演奏会を楽しんでいました。彼らは自らも演奏を楽しみましたが、中でもフルートはとても人気のある楽器でした。
「6つのディヴェルティメント」はイギリスの出版社、Forsterのために書かれた作品ですし、他の2つのフルートの室内楽曲も、イギリスの出版社のためか、イギリス訪問中に書かれたもので、やはりこれらハイドンによるフルートの室内楽曲と、イギリスにおけるフルート人気というのは、密接なつながりがあったと言えるでしょう。
さて、本日演奏する「6つのディヴェルティメント」には、ハイドンのオペラ「月の世界 (Il Mondo
Della Luna)」と、バリトン・トリオHob. XI:97 からの転用が見られます。転用とは、作曲者が以前書いた作品を取り出して再度利用することで、当時としては全く珍しいことではありませんでした。
ニコラウス侯爵は宮殿内にオペラ劇場を建てたほどのオペラ好きでしたので、ハイドンも20数作のオペラを書いたとされていますが、その内の一つ、オペラ「月の世界」は、1777年8月3日にエステルハージ宮殿歌劇場で初演されました。ストーリーは、オペラに良くあるような恋と結婚のどたばた喜劇なのですが、それが人間の月に対する思いや想像を軸に進められ、物語に格別な奥行きと面白さを与えています。
ハイドンは、「6つのディヴェルティメント」の第4番を除く5曲 (内、6つの楽章) で、「月の世界」からの転用を行っています。ほとんど手も加えずに転用している楽章もありますし、元がアリアや合唱曲の場合は、かなり手を加えて転用しています。「月の世界」は初演後、エステルハージでも他の場所でも再演されることはなかったということなので、ひょっとしたら、イギリスの出版社との締め切りに追われたハイドンが、以前書いた、一度しか上演されなかったオペラの中から数曲を再利用することにしたのかもしれません。
「月の世界」の第2幕、冒頭のシンフォニアは、庭に幻想的な月の世界がしつらえてある、という設定の中演奏されますが、この曲はそのままディヴェルティメントの第1番第1楽章に転用されています。今日のコンサートも、この非常に幻想的な、月を想起させるような美しい曲で始めたいと思います。
ところで、ハイドンがエステルハージ家で初めの頃に仕えていたニコラウス侯爵は、弦楽器のバリトン(6~7本の弦とさらに指板の裏に共鳴弦を持っており、奏者は自分で旋律を演奏しながら左親指で共鳴弦を弾いて“伴奏”することができる)を非常に好んでいました。ニコラウス侯爵はハイドンにもバリトンの曲を沢山書かせましたが、特にバリトン、ヴィオラ、チェロのためのバリトン・トリオは126曲もあります。ディヴェルティメントの第4番(夜公演のみ演奏)は、バリトン・トリオHob. XI:97の全7楽章の中から3つの楽章が抜粋され、バリトンのパートをフルートに、ヴィオラのパートをヴァイオリンに変更しただけで、ほぼそのまま転用されています。滋味深いバリトンという楽器のために書かれた作品がアレンジされたこの第4番は、ディヴェルティメント全6曲の中で、やはり少し違った趣があるような気がします。
今回使用するフルートは、ドイツのドレスデンに工房のあった製作家、A. Grenserの8キーモデル(M.
Wennerによる復元楽器)です。このよう楽器を多鍵式フルートなどと呼びますが、従来のバロック時代から使われていた1キーのフルートでは指使いの工夫で音を作るため、不安定になりがちだったF、B♭、G♯などにもそれぞれに対応する穴を開け、それをキーで操作できるようにしたものです。
ドイツでは1770年代からこうした楽器が作られるようになったと考えられています。イギリスではそれに先駆けてすでに1750年代には多鍵式フルートが作られ始めたようです。ちょうどその頃、イギリスでは産業革命が始まりましたが、楽器製作にも、新たな発明を搭載しビジネスチャンスを狙う動きが生まれ、多鍵式フルートの発展を後押ししました。テオバルト・ベームによって現代のフルートの原型となるベーム式フルートが開発されたのが1830,40年代のこと。多鍵式フルートは、それまでの間、そしてベーム式フルートが本当に世界中に浸透するまでの間、1キーフルートと共に、フルートの歴史の大切な1ページを担い続けました。
トラヴェルソのレッスンをさせて頂いている、アイゼナハ音楽院のホームページがリニューアルされました。
なんと恥ずかしながら、トップページに私とあとお二人が載っています・・・。
が、スマホ版の画像だと私だけ、消えます!
私のトラヴェルソの生徒さんが、”ギター人訪訪”のコラムなどをお手伝いされています。
素敵なページになっていますので、ぜひご覧ください。
なんともう年が明けてから2週間も経ってしまいました!
今年の年末年始は、家で大人しく・・・をそれなりにちゃんと守って、コンサートのお知らせです。
ほぼ2年前に始まったコルテ・デル・トラヴェルソのシリーズですが、早くも第10回となりました。
今回は私が企画を担当させていただけることになり、ハイドンのディヴェルティメントを演奏することにしました。
この、ハイドンの「6つのディヴェルティメント Hob.IV 6~11」 は、1784年に出版されましたが、多くの楽章が、ハイドン自身のオペラ「月の世界」や、バリトン三重奏から転用されており、小さな室内楽曲の中に凝縮されたハイドンの世界を存分に味わうことができます。
ハイドンより少し後の世代の作曲家兼チェリストである、B.ロンベルクのヴァイオリンとチェロのための二重奏曲も併せてお楽しみいただきます。
今回、新型コロナ感染症対策として、座席の定員を15名程度にさせていただきますが、同時
にオンライン配信を行います。
配信もぜひ、ご検討ください。(詳細は下記をご覧ください)
年末のお忙しい時期とは存じますが、会場で、また、配信でお目にかかれれば幸いです。
* * * * *
コルテ・デル・トラヴェルソ Vol.10
11月3日に、ソフィオ・アルモニコの公演「ルネサンスの舞踏会」が無事に終了しました。
ソフィオ・アルモニコは、私の最初のトラヴェルソの先生である前田りり子先生が中心となって創設された、ルネサンス・フルートのアンサンブルです。
私は参加させていただくのは何回目かですが、今回は実に半年位前からじっくりと準備していたので、終わってしまうとなんだか寂しい気持ちです。
今回は、「カプリオル」や「イル・クワトロ・チェント」といった古典舞踏のグループと一緒に、431年前にフランスで出版された舞踏の指南書、T.アルボ―の「オルケゾグラフィ」の邦訳出版を記念した公演でした。
「オルケゾグラフィ」からだけではなく、15世紀や16世紀のイタリア、ブルゴーニュ宮廷などの音楽と舞踏も紹介する、贅沢な企画でした。
私たちフルート組も、ただ演奏するだけではなく、歩きながら吹いたり、人によってはダンスに参加したりと、いつになくアクティブな公演でした!
ダンスと一緒だと、ステップなどが目の前で見られるので、音楽の表情をどうしたらよいか分かりやすくて、勉強になります。
左から、ルネサンス・フルートA管、ルネサンス・フルートD管、中世フルートD管、中世フルートC管、バス・コルナミューズ。
コルナミューズは、金管楽器のようなマウスピースが付いていますが(楽器によっては管に直接吹き口が開けられているものもあります)、中にファゴットのようなリードが入っています。ですので、リード楽器です。
コルナ・ミューズは今回初めて吹きました。初めは口の周りの筋肉を全員集合!させて、さらにフルートではあり得ないような圧力に耐えながら吹く感じに、ゼーハー言っていましたが、段々慣れてきました・・・。
ソフィオの皆さんと、衣装付きで写真を撮りました!
とりあえずこのご時世の中、無事に終えられたことに感謝しつつ、バロック以前の音楽、またさらに勉強していきたいと思います!
大分日が経ってしまいましたが、9月19日に、中野のSPACE415にて、生徒さんたちの発表会を行いました。
今回はほとんどトラヴェルソの生徒さん、一人だけモダン・フルートの生徒さんでした。
コロナのことがあり、お客様はほとんどお誘いできませんでしたが、お互いに真摯に聴きあって、和気あいあいとした良い会だったように思います。
個人レッスンですと、どうしても私と生徒さんとの一対一の関係になってしまいますが、このように年に一度でも生徒さん同士で聴き合う会があると、モチベーションがずいぶん違ってくるだろうなぁと思いました。
皆さんそれぞれ、去年よりもさらに上達されていて、嬉しかったです!